海月美紗のおでかけ日記

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10月16日(水)仙台市博物館·親鸞聖人特別展

2024-10-16 22:00:00 | 神社仏閣
仙台市博物館へ
親鸞と東北の念仏~ひろがる信仰の世界~ 9月10日(火)~11月4日(月)
2023年は浄土真宗の開祖・親鸞(1173~1262)の生誕から850年、2024年は親鸞が『教行信証』を著してから800年。

写真撮影はもちろん厳禁だから、印象的だったものをパンフから抜粋して接写。

国宝 親鸞影像(安城御影・副本)京都・西本願寺蔵
でも、これは9月23日までの展示、今回展示されていたのは 重文 親鸞影像(熊皮御影)奈良国立博物館蔵。
墨染めの袈裟、首に白い帽子(もうす)、手には数珠、膝前に柄の下が二股の杖。上畳に敷いた黒い毛皮に坐っているので「熊皮御影(くまがわのみえい)」。
親鸞って眉がピン!としてる人なんだって初めて知った。

国宝 教行信証(板東本)親鸞筆 京都・東本願寺蔵
教行信証は、親鸞聖人が釈迦が説いた一切経を圧縮して仏教の神髄を書き著したもの。親鸞の自筆、全巻そろって伝わる貴重な著作。


国宝 三帖和讃(親鸞・真仏筆)三重・専修寺蔵
和讃は仏教の教えを分かりやすく七五調でまとめた詩歌。親鸞の和讃「浄土和讃」「高僧和讃」「正像末和讃」を総称して「三帖和讃」。
親鸞自筆の部分と、直弟の真仏が書写した部分がある。


阿弥陀如来絵像(方便法身尊像)岩手・長善寺蔵
蓮台の上に立ち、真正面を向く阿弥陀如来の絵像。全身が金色、放射状に48条の光明。阿弥陀如来絵像は本願寺から各地の真宗寺院に授与された。
我が家のお仏壇の阿弥陀様もはるばる京都の本願寺から送っていただいた。今も昔もおんなじ!


光明本尊 岩手・本誓寺蔵
浄土真宗の教えを視覚的に表した画像。
六字名号「南無阿弥陀仏」阿弥陀様に心から従います
九字名号「南無不可思議光如来」私たち人間では到底思い量る(思議)ことのできない大いなる仏様に帰依します
十字名号「帰命尽十方無碍光如来」滞ることなく十方を照らして、どんな隅々の者までもお救いくださる仏様に帰依します

名号とは仏陀や菩薩の称号(お名前)。「南無阿弥陀仏」の6文字は阿弥陀如来の名号。九字・十字も同様。仏教ではこの名号を唱えることに大きな意義があるとする。

特に印象に残っている蓮如の掛け軸が4幅
楷書十字名号 蓮如筆 秋田・浄願寺蔵
楷書九字名号 伝蓮如筆 青森・西教寺蔵
正信偈文 蓮如筆 岩手・願教寺蔵2幅
 如来所以興出世 唯説弥陀本願海
 五濁悪時群生海 応信如来如実言

正信偈は教行信証の一部。阿弥陀仏念仏を正信すること・七高僧をたたえた賛歌。阿弥陀仏の本願への信心と念仏こそが往生の正因であると強調。
少し勉強したから正信偈に書かれている内容はなんとなく理解できてる、と思う。

阿弥陀様の教えを正しく理解できるかと言われたら、それは難しく、阿弥陀様に帰依できるかと言われたら、それも難しい。
でも、「立派な仏像や厳しい修行は必要ではない、名号を唱えよ」という教えは違和感なく受け止めることができるような気がする。
親鸞聖人を少し身近に感じながら、お仏壇に向かって静かに手を合わせよう。



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