狛犬めぐりもいよいよ終盤…
午後のテーマは「小林和平」!
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一色鐘鋳神社(東白川郡棚倉町)
御祭神:金山彦命(かなやまひこのかみ)
石工:小林和平
建立年:昭和9年(1934)
石川町の石都々古和気神社の飛翔獅子(昭和5年)、古殿町の古殿八幡神社の飛翔獅子(昭和7年)に続く、「和平の三大狛犬」
杉木立の中、ここだけが苔むしている…
でも、今日は空気が乾燥している。11月の時はひんやりと、しっとりとした空気だった。その時々で空気が変わり、狛犬の表情も変わる。
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王子八幡神社(石川郡石川町)
御祭神:品陀和気命(ほんだわけのみこと・応神天皇)
泉重左衛門の石像
石工:小林和平
建立年:昭和13年(1938)
重左衛門さんは庄屋さん、猫啼堰をつくり、この地域の水不足解消に貢献した人
石工:小林和平(遠藤秀一と合作)
建立年:昭和14年(1939)
遠藤秀一さんは和平さんの一番弟子。この狛犬は秀一さんとの合作で、あえて和平さんは自分の名前を刻まなかったのかも…ということ。和平さんの狛犬で銘がないのはこれだけ。
百段と少しある石段の途中には大きな岩がいくつも。このあたりの地盤は硬い岩なのかもしれない。
「落ちない神様」
不安定な岩の上にポンと置かれているだけなのに、大震災の震度五強でも落ちなかったという石の祠。
灯籠や石碑がたくさん納められ、石段もきれいに整備されていた。石段わきの樹木を伐採したあとにはたくさんの紫陽花が植えられていた。
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沢井八幡神社(石川郡石川町)
御祭神:品陀和気命
波乗り兎、手水鉢、狛犬、鳥居、灯籠、社殿、その後ろに小社、狐
波乗りうさぎ
石工:小林利平(推定)
建立年:天保14年(1843)
「天保14年8月15日癸卯(みずのとう)年 富村 角田定右衛門」 天保14年に生まれた我が子の健康を願って、おめでたい波乗り兎を仲秋の名月の日に奉納
折れてなくなった耳は、両耳ともピンと立っていたらしい。きっとこんなふう…
耳のある兎の写真は「のぼみ~日記」から引用
石工:小松利平(推定)
建立年:慶応元年(1865)
堂々としていて風格がある狛犬。玉を前足で持つチビッコのなんと愛らしいこと! 和平さん←寅吉さん←利平さん、原点がここに!
石の社殿
石工:小林和平
建立年:明治35年(1902)
当時の和平さんは21歳、修行中。師匠の寅吉さんは那須塩原へ長期出張中。和平さんは一人で石の社殿を彫り上げて銘を入れた…
石工:小林和平
建立年:昭和2年(1927)
尻尾の先が宝珠になっている「尾珠狐」
「猫」
となりは鼠ではなくて「親子兎」、子兎が乳を飲んでいる。
隣の宝海寺(和平さんの菩提寺)の駐車場に停めて、けっこう急な石段を登る。「この神社には地区の人たちと一緒に来るんだ。神社にお米をお供えするんだよ」と妹。小山の向こうに広がる田園風景を背に、対の尾珠狐が笑ってる。
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赤羽八幡神社(石川郡石川町)
御祭神:品陀和気命
石工:小林和平
建立年:昭和22年(1947)
和平さんにしては珍しく蹲踞型の狛犬。終戦直後の昭和22年、台座に大きく「平和記念」と彫られている。
妹がそれを見て「あっ、和平って書いてある」と言ったが、それは決して間違いではない。家族愛の強い和平さん、この狛犬にはきっと「平和」への思いが込められている。
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川辺八幡神社(石川郡玉川村)
御祭神:品陀和気命
石工:野田平業
建立年:昭和17年(1942)
石工:小林和平
建立年:昭和36年(1961)
79歳のときの作品、和平さんの名前が刻まれた最後の狛犬
石工:味原勇
建立年:昭和30年(1955)
相方の阿像が壊れてしまい、阿像ひとつだけが和平さんに制作依頼された
「さかさ杉」樹高は約36m。樹齢は約1000年? 枝が下向きに伸びている。
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「石川でも白河ラーメンが食べられるよ!」と連れられて「手打中華 餐」へ。店の外にまで行列ができているが、風もなくて暖かいので平気。醤油味のスープがあっさりしていて美味しいし、手打ち麺にはコシがある。チャーシューやメンマ、定番の具材がいい感じ。初めて食べた正統派の白河ラーメン、ごちそうさまでした!
「この辺は慣れてるから大丈夫!」と妹の案内で棚倉や石川を巡る。「毎年、この神社に初詣に来るよ」「このあたりは少し前に社川が氾濫して大変だったんだ」妹のコメントに頷きながら。地域をよく知っている人の話を聞くと、神社の歴史や人々の生活とのつながりが見えてきて非常におもしろい。一人じゃなくてよかった、二日間本当にありがとう!