国立新美術館「ミュシャ展」を観たのでございます。
http://www.mucha2017.jp/
お供のEは小学生の頃からミュシャが好きで、これまでも都内で「ミュシャ展」と名のつく展覧会は必ず行っておったのじゃ。
しかしEも、ウサギ女神であるわたくしでさえも、目の黒いうちに《スラヴ叙事詩》全20点を一度に、しかも都内で観られる日が来ようとは夢にも思いませんでしたぞ。
すぐに入場できるよう前売券も買っておいたのに、どこぞで落としてなくしてしまう大失態。
しかし当日券売り場は思ったほどの行列もなく、すんなり買えてひと安心。(帰る頃には行列になっておりました。)
《スラヴ叙事詩》は、50歳でチェコに戻ったミュシャが、スラヴ民族の歴史から主題を得、晩年の約16年間をかけて制作した壮大な絵画の連作でございます。
会場入るとすぐ、《スラヴ叙事詩》全20点が展示される広~い空間。
大きい!何という大きさじゃ!
大きいという事は知ってはおりましたが、実際に目にすると驚愕でございます。
20点全て、カンヴァスにテンペラと油彩で、霧のかかったような穏やかな色彩も、柔らかい光も本当に美しい。
最初にお出迎えの《原故郷のスラブ民族》で、既に魂持って行かれてしもうた。
そして信じられない事に、奥の空間の5作品は写真撮影可なのじゃ。
平日の昼間でもこんな感じで混んではおりますが、作品が大きいのでストレスなく観られます。
いつもの如くコンデジのオートで撮るも、実物には程遠い色なのが残念。
Slav15《イヴァンチツェの兄弟団学校》610×810cm
ミュシャの故郷を舞台とした作品。
Slav17《聖アトス山》405×480cm
アトス山はギリシャ正教会の聖地。画面の上半分は天上界、下半分は地上界。
天上界部分。
Slav18《スラヴ菩提樹の下でおこなわれるオムラジナ会の誓い》390×590cm
この作品のみ未完。菩提樹の上に女神スラヴィア。その下にオムラジナ会の若者達。
裸体の美少年と、ハープを弾く少女は、ミュシャの子供達がモデル。
Slav19《ロシアの農奴制廃止》610×810cm
連作中で唯一ロシアが舞台。
わんこもおる。
Slav20《スラヴ民族の賛歌》480×405cm
連作最後の美しい作品は、スラヴ民族の闘いの歴史が4つの色で表現されておりまする。
今回迂闊にも単眼鏡を持たずにまいりましたが、単眼鏡か双眼鏡があれば、巨大な作品の上のほうもはっきり観られたのに~と後悔いたしましたぞ。
この20作品、チェコから運ぶのも、展示するのも大変だったでありましょう。
作品を貸して下さったチェコにも、開催した国立新美術館にも、足を向けては寝られませぬ~(うるうる感涙)
《スラヴ叙事詩》の後の構成は以下の通りで、約80点の展示。
「ミュシャ」と聞いてすぐ思い浮かぶリトグラフなどもございます。
1)ミュシャとアール・ヌーヴォー
2)世紀末の祝祭
3)独立のための闘い
4)習作と出版物
ショップでグッズも買いとうございましたが、会場内より激混みのレジ待ち長蛇の列に断念。
グッズも買いたいなら、朝イチで行って最初にお買い物し、荷物をロッカーに預けてから観るのがよろしいやも。
会期は6月5日まで。超お勧めでございます。
わたくしも単眼鏡持って再訪する所存。ショップもね。
その後は同じ美術館の草間彌生展も観るつもりが、ミュシャ展をはるかに上回る混みように怖気づいたのと、《スラヴ叙事詩》の余韻に浸りたかった事もあり、後日出直す事に。
敷地のあちこちに彌生ちゃんの《木に登った水玉》。可愛いのぅ。
大きな南瓜も鎮座ましましてございます。
中は覗いていいけど、入っちゃダメなのよ。
さて、六本木から練馬まで大江戸線で1本ゆえ、先日見つけたケーキ屋アルカション再訪でございます。
今回も迷うのぅ。じゅるる。
モンブランとローズピンクを持ってまいれ~!
色も綺麗なローズピンクは、マスカルポーネとローズと苺のムースで、ほんのり薔薇の香りに気分も上がるのでございます。
4つ食べた中では、前回のエキノクスが一番お気に入り。
ええ、全種類制覇いたしますとも。
そして練馬のお隣の駅、豊島園の「庭の湯」へ。
天然温泉の他に、水着で入れるバーデプールや露天風呂、炭酸泉や岩盤浴などもあり、たいそうリラックスいたしましたぞ。
こちらも再訪せねば。