昨日は、サントリー美術館「絵巻マニア列伝」を観たのでございます。
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2017_2/index.html
うい、らぶ、えまき。
六本木開館10周年記念展。
絵巻をただ展示するのではなく、平安以降の時代ごとの絵巻マニアに焦点を当てているのが面白うござります。
当時の絵巻は全て注文で描かれるオーダーメイドの1点モノゆえ、絵巻マニアは高貴な方々。
マニア同志で貸し借りしたり、借りて気に入ったもんだから返さなかったり(おいおい)、模写したり新作絵巻を制作したりなどしておったそうな。
後崇光院と後花園院なぞ父子で絵巻オタクで、そのやりとりも微笑ましゅうござります。
構成は以下の6章。
序章:後白河院
【コラム】京文化マニア源実朝と絵巻
第1章:花園院
第2章:後崇光院・後花園院 父子
第3章:三条西実隆
第4章:足利将軍家
終章:松平定信
お気に入りベスト3を作品リスト順に。
★《矢田地獄縁起絵巻》
金剛山寺の満米上人が閻魔大王に招待され、地獄見物をする様子が鮮やかに描かれておりまする。
地獄だというのに、人も鬼も、火を吹く獣や飛ぶ鳥も、何やらユーモラスでお気に入り。
罪人を救う地蔵菩薩だけは美しいお顔。
今は巻上。4月19日からは巻下になりまする。
★《玄奘三蔵絵 巻四・巻八》
三蔵法師が、現在のアフガニスタンのハッダに着いて、旅を続けておりまする。
山や遺跡や岩窟の中なども、緻密で色鮮やかで綺麗。
水玉模様の山羊めいた動物達や、ひょろ長いオコジョめいた虎も、ちっちゃくて細密でツボ。
今は巻四。4月19日からは巻八になりまする。
★《福富草子》
放屁の曲芸で金持ちになった老人(高向秀武)が、放屁しながら踊る姿が可笑しすぎ。
描かれた顔はいい奴そうなのに、弟子入り希望の男に授けた秘策は・・・
4月19日からの場面替後のお楽しみ。
その他に気になった絵巻も作品リスト順に。
《病草紙断簡》
今回6点が出品される中で、現在「不眠の女」「頭のあがらない乞食法師」「居眠りの男」が展示。
《九相図巻》
野晒しの死体が、鳥や獣に食い散らかされて骨になり散らばってゆく、噉相、骨相、散相の部分。
《石山寺縁起絵巻》
石山寺建立の様子や、初めての常楽会の様子が描かれております。
《彦火々出見尊絵巻 巻三・巻四》
海幸彦と山幸彦の神話。
《法師物語絵巻》
法師と小僧のバトルが面白すぎる。もっと読みたいぞよ~。
《地蔵堂草紙絵巻》
小さくて可愛いサイズ。
お話は浦島太郎の僧侶版な感じなれど、僧侶なのに煩悩あり過ぎじゃ。
会場出口に、「ゆう、らぶ、えまき?」と映し出されておるのも楽しいですのぅ。
いえす!あい、らぶ、えまき!
会期は5月14日まで。展示替えは5期に分かれておりまする。
3回行けば絵巻67点全部観られますが、細かく場面替がありまする。
ええ、勿論再訪いたしますとも。
ミッドタウンの桜は、昨日はまだ5分咲きくらいじゃった。
芝生広場には、プラントハンター西畠清順が制作した富士山のモニュメントが出現しておりました。
富士山は5月28日まで。
4月16日までは、夜にプロジェクションマッピングもあるそうな。
オヤクソクのスイーツは、前回サントリー美術館へ来た時と同じ、練馬のアルカションへ。
今回はケーキ3つ食べるぞよ~!と意気込んで到着したらば・・・
定休日くらい調べてから行きなされ自分ーーー!(号泣)
で、駅前の行き当たりばったりな喫茶店へ。
昭和な純喫茶の雰囲気ありありですが、マンガがたくさんありますのぅ。
全席喫煙可ゆえ、人のいない隅っこの席へ。
パフェはチョコレートパフェのみ。
チョコレートパフェというよりは、チョコソースがけ大盛りバニラアイス、生クリームちょこっと添え?ぷぷぷ