教会の中へ入ると豪華な内陣が眼に飛び込んできます。バイエルン最大のロココ藝術の工匠ツィンマーマン兄弟により1746年頃造られました。何も無い草原にぽつんとあるこの教会が扉を開けるとその豪華なこと。眩しいばかりの金が白い漆喰により上品に見えるから不思議な世界です。中央に鞭打たれる救い主寄木のキリスト像が見えます。
教会の中へ入ると豪華な内陣が眼に飛び込んできます。バイエルン最大のロココ藝術の工匠ツィンマーマン兄弟により1746年頃造られました。何も無い草原にぽつんとあるこの教会が扉を開けるとその豪華なこと。眩しいばかりの金が白い漆喰により上品に見えるから不思議な世界です。中央に鞭打たれる救い主寄木のキリスト像が見えます。
一人の農婦が一体の寄木のキリスト像を納屋で崇敬していたら、この像は涙を流したという奇跡から世界中の巡礼者が訪れ今に至ったと言われています。2005年に訪ねた時は広い何も無い牧場の真ん中にこの教会はポツンと建っていた。しかし今はお土産屋やレストランなどが周りを取り囲み、驚きました。
ルートヴィッヒ二世の父マクシミリアン二世が廃墟と化していたこの城を1832年から36年にかけてゴシック様式とイングランドのチューダー様式に建て直したそうです。ルートヴィッヒ二世は子供時代をこのお城で過ごし、ノイシュヴァンシュタイン城の進捗状況を見ていたと言います。
本来は峡谷にかかるマリエン橋からのお城が一番美しいそうですが、冬季は危険なのでその橋は閉鎖されています。城への道の少し手前から…。雪深いノイシュヴァンシュタイン城、王の孤独で数奇なそして狂気に満ちた短い生涯や、湖での謎の死を考えるとき、最も適したシチュエーションだと思いませんか。
観光客もまばら、雪に覆われた山道を30分あまり登ります。-20℃。吐く息もスカーフの上で凍っています。前方からルードヴィッヒ二世の馬車が駆け降りてくる…こんな錯覚に襲われてもおかしくない雰囲気です。つくづく冬もいいなあと思ったのでした。
余りにも良く知られたお城です。ルードヴィッヒ二世が狂気であったが故に今に残り、まつわる物語と共に大いに人々の興味をそそる所となったのですね。大広間のシャンデリアや洞窟はミュージカル”オペラ座の怪人”のモデルになったとか聞いた覚えがある。ワーグナーのパトロンでもあったのですが、ワーグナーはこのお城を見ることなく亡くなっているそうです。