前回に続きまして残りの半年間です。
海の日 (7月の第3月曜日)
「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。」
※明治天皇の北東・北海道巡幸の際、横浜港にご安着された7月20を「海の記念日」と定めた事に由来します。海に囲まれた日本です。海の恩恵に感謝しましょう。
敬老の日 (9月の第3月曜日)
「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。」
※聖徳太子が身寄りのない病人や孤老を収容する救護施設「悲田院」を設立した日と伝えられています。お年寄りの方々の大変な苦労があったからこそ、我々の今の幸せがあります。祖父母のみならず、周りのお年寄りに感謝しましょう。
秋分の日 (9月23日ごろ)
「秋分日 祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。」
※この日の前後3日間を彼岸といいます。家庭では墓参りをして、先祖をおまつりします。宮中では歴代の天皇・皇后・皇族をまつる「秋季皇霊祭」が行われます。
体育の日 (10月の第2月曜日)
「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう。」
※昭和39年10月10日に東京オリンピックの開会式が行われたことを記念して定められました。
文化の日 (11月3日)
「自由と平和を愛し、文化をすすめる。」
※明治天皇のお誕生日です。昭和2年に「明治節」として祝日として定められ、昭和23年に近代文化の目覚しい発展を遂げた明治時代を称え「文化の日」と改めて定められました。現在では、皇居で文化勲章の授与式が行われています。
勤労感謝の日 (11月23日)
「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。」
※この日、宮中で新嘗祭が行われます。この新嘗祭というお祭りは、天皇陛下が宮中の神嘉殿に於いて、天照皇大神をはじめとする天地の神々に新穀や新酒をお供えし、御自らも親しくこれを食す儀式で、宮中でも最も重要な大祭の一つとされています。全国各神社でも、この日にあわせて収穫祭が毎年行われております。
天皇誕生日 (12月23日)
「天皇の誕生日を祝う。」
※第125代の天皇として即位された今上陛下のお誕生日です。平成元年に祝日として定められました。
以上後半の祝日の説明でした。
見てみますと、皇室や日本の伝統文化にちなんで祝日が定められています。
祝日には、深い意味があったのですね。
私も神主をしていなければ、その意味を知らずにただ休暇をすごしていたことでしょう。
祝日は「ただの休暇」ではなく、「国民で祝う大切な日」なのです。
私も勉強不足ですが、年中の祝日の意義をしっかりと理解し、その日にちなんだ過ごし方をするように心がけたいと思います。
参考 「日本の祝日と国旗・国家のハンドブック」
↑とてもわかりやすいハンドブックです。(おすすめ)
宮司一筆
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