浦幌神社・乳神神社の宮司一筆  

神社や日本の伝統文化で培われてきた教えやヒーリング(癒し)をお伝えしております。浦幌神社・乳神神社宮司の一筆。

お稲荷様 2

2009年05月24日 | 宮司一筆

北海道十勝 子宝祈願 安産祈願の神社 浦幌神社・乳神神社より一筆啓上。

お稲荷様のお話の続きです。

お稲荷さんといえば、狐を想像しますよね。狐をまつっている神社だと思っている人も多いようですが・・・

実はみなさん、お稲荷さんでは、狐をまつっている訳ではありません。

お稲荷様は、食物の様です。

イナリの語源がイネナリ(稲ナリ)からきている様に稲魂のがお稲荷様です。

狐は、お稲荷さんのお使いです。

昔から狐は、農作物を食い荒らす鼠から食物を守ってくれる大切な動物とされ、稲の稔りが近づくと山から里へ下りてくるので、豊穣をもたらすお稲荷様のお使いとして信仰されてきました。

お稲荷さんでは、狛犬のかわりによく狐(白弧)がまつられています。

白弧は透明色とされ、目に見えない神聖なお稲荷様のお使いです。


稲荷社の総本宮は京都の伏見稲荷大社で、古くからその信仰は全国各地に広がり、全国3万社の稲荷社があるとも言われております。

民間に広く信仰されてきたお稲荷様は、商売繁盛や漁業の様としても信仰されています。

浦幌町厚内の浜では、昔から豊漁を願いお稲荷さんをおまつりしてきました。

浦幌町市街でも大正10年に宝町(現池戸商店北側)にまつられ商人や芸者さんに信仰されていたようです。

現在は境内に遷されまして農業、漁業、商工業の守りとして皆様をお守り下さっております。→こちら


みなさんの家の近くや地元の神社の境内で見かける赤い鳥居と狐さん。

そこにはお稲荷さんがまつられています。


 命の根(のちの)→稲(いね)→稲の(お稲荷さん)


生きることに欠くことのできない食物を司る様です。

今度、赤い鳥居と狐さんをみかけましたら、どうぞ手を合わせてみてください。

 

宮司一筆

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