浦幌神社・乳神神社の宮司一筆  

神社や日本の伝統文化で培われてきた教えやヒーリング(癒し)をお伝えしております。浦幌神社・乳神神社宮司の一筆。

7月7日 七夕の日 2

2009年07月07日 | 宮司一筆

北海道十勝 子宝祈願 安産祈願 縁結びの神社 浦幌神社・乳神神社より一筆啓上。

七夕についての続きです。 

7月7日(8月7日)に行われている七夕行事は、奈良時代の養老年間(717~724)に中国から移入されたもと言われています。

元々日本にはない風習ですので、日本と中国との風習が複合しております。

古代中国の星祭の伝説「七夕」(しちせき)と、星祭から発展した乞巧奠(きこうでん)という風習が大きく影響しています。

星伝説とは、牽牛星(けんぎゅうせい)と、織女星(しょくじょせい)の説話のことです。

彦星(わし座のアルタイル)と織姫(琴座のベガ)の説話というほうが解りやすいですかね。

1年に1度、天の川を超えて彦星と織姫が再会するロマンチックな説話です。

二人が再会できる7月7日に星を祭る風習ができ、これが日本に伝わりました。

また、乞巧奠(きこうでん)という風習は、、7月7日の日に、短冊に歌や文字を書いて祈願すると裁縫や書道が上達するという風習です。もともとは、中国古来の魔よけの行事でしたが、星祭と融合したようです。

この乞巧奠の風習が日本古来の棚機女(たなばたつめ)の伝説と結びついて、宮中でもおこなわれるようになったのが七夕の始まりと言われております。

棚機女とは、天から降りてくるを迎えるために美しい衣を織る乙女であります。

日本中国の「七夕」(しちせき)を「たなばた」と読むのは、この「棚機女」(たなばたつめ)に由来すると言われております。


一方、七夕はお盆行事とも関連が深く、先祖を迎えるための禊(みそぎ)の行とも言われています。いまでも、七夕の日に水浴びをする風習が残されています。

水浴びを「ねむり流し」「ねぷた流し」ともいいます。青森の「ねぶた祭り」も本来は、穢れを流す禊の行事でお盆の行事とも関わりがあります。

このような、水に関する禊(みそぎ)の発想は、日本固有のもので、中国にはありません。

日本の七夕行事は、日本と中国との風習が複合して、今に伝わっているんですね。

 

宮司一筆

 

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7月7日 七夕の日 1

2009年07月07日 | 宮司一筆

北海道十勝 子宝祈願 安産祈願 縁結びの神社 浦幌神社・乳神神社より一筆啓上。

7月7日は、新暦で七夕の日です。

この頃はまだ、露が明けていないところが多く、星を拝めないことから1ヶ月遅れの8月7日の地域もあります。

(ちなみに北海道十勝も8月です)

七夕といえば、「織姫・彦星」です。

大人になると、どんな説話だったか忘れてしまいますよね。

ちょと思い出しながら、簡単にまとめました。

 

彦星と織姫が結婚し、LOVE LOVE な新婚生活を送ります。

しかし、LOVE LOVEな度合が増して、仕事(機織)を怠ります。(新婚ボケ?)

その状態が長く続いたため、天帝の逆鱗に触れます。

天帝は、天職を全うしない罰として、二人の間に川(天の川)をひき、二人を引き離します。

しかし、それではあまりにも二人が可哀想なので、改心して真面目に働けば、年に一度だけ会うことを許します。

7月7日、天の川に羽を広げるカササギのおかげでが二人が会うことができるというロマンチックな説話です。

 

ちなみに、

彦星=わし座のアルタイル

織姫=琴座のベガ

カササギ=白鳥座のデネブ

です。(理科の授業みたいですね)

わし座のアルタイル、琴座のベガ、白鳥座のデネブ、この3つの星を結ぶと「夏の大三角形」ができます。

昔、一生懸命この星を探した記憶があります。

北海道浦幌町は、田舎なので星がきれいです。

懐かしいですね~。

 

宮司一筆

 

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