浦幌神社・乳神神社の宮司一筆  

神社や日本の伝統文化で培われてきた教えやヒーリング(癒し)をお伝えしております。浦幌神社・乳神神社宮司の一筆。

お中元

2009年07月13日 | 宮司一筆

北海道十勝 子宝祈願 安産祈願 縁結びの神社 浦幌神社・乳神神社より一筆啓上。

早いもので、お中元の季節となりました。

今日は、お中元について記したいと思います。

お中元とは、もともと古代中国の道教の三元節の一つです。

三元節とは、

1月15日の「上元」(じょうげん)

7月15日の「中元」(ちゅうげん)

10月15日の「下元」(かげん)

を指します。

この日に、を祀りお祝いをする習慣がありました。

なかでも、中元は、人間の罪穢れを祓う贖罪の日として、終日庭で日を焚き、を祀り祝う風習がありました。

この風習が日本にも伝わりました。

中元とお盆行事とが時期的に重なっていることから、両親のお見舞いや先祖の供養を込めてのお供え物を送る贈答儀礼の風習として「お中元」が定着したと言われています。

贈答品としては、お盆のお供え物としての意味がありますので、そうめん、菓子、果物などを送るのが古い習わしとされてきました。

しかし、現在では、こうした傾向が薄れ、あまり形にこだわらず、ご当地グルメなど産地直送のものが人気があるようです。

品が届いたら、すぐには開けたいところですが・・・

先ずご先祖様(亡くなった親兄弟も含む)にお供え致しましょう。

ご先祖様とご一緒に頂くことが、日本のお中元の習わしです。

ご先祖様の御蔭で、今日の自分があるんですから。

仏壇や祖霊舎が家にない方も同じです。

ご先祖様への感謝の意を持ってお中元を頂くことが大事です。

仏壇や祖霊舎が家になくても、ご先祖様は常日頃から我々を見守ってくれているのですから。

 

 

宮司一筆

 

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