タイトル的に歌舞伎、浄瑠璃だなあと思ったら、まさにザ・歌舞伎な小説でした。
考えてみればここまで歌舞伎的な小説は珍しいかもしれない。
この人、歌舞伎好きだもんね。いろいろ手引き的なものも書いてるし。
逆にいえば、単なる時代小説のつもりで読むと、読み進むうちに飽きるというか、
辟易するかもしれない。コッテリ因果の世界ですから。
なので、知っている人は歌舞伎的世界を読む心構えをして読んで欲しいし、
歌舞伎を見たことがない人は、時代小説に、……なんですかねえ?
因果……因果……ちょっと違うけど、横溝を通俗的にしたテイストを
加えたみたいな?そのあたりの心積もりをして読んで欲しいと。
現代と江戸末期と鎌倉時代初期を描く話なので、頭を切り替えるのが少々手間でした。
2日にわたって読んだが、2日目は話を思い出すのにちょっとかかった。
現代部分は最初と最後のほんのちょっとだけ。なんだったらなくても良かったかも。
しかし読み終わってけっこう驚いたんですけど、これ新聞小説だったんですねえ。
長いとは思ってたけど、内容的にも実際的にも、まさか新聞小説だとは思わなかった。
きっちり締まったとまでは言えなかったが、新聞小説にしては
うまくコントロールされた話だったと思いますよ。
この人、わたしは決して器用な小説家だとは思っていないけど、
実は器用なのかもねえ。作品はバラエティに富んでいるし。
小林恭二の一作目としては全くおすすめしないが、面白かったです。
何冊目かにどうぞ。
考えてみればここまで歌舞伎的な小説は珍しいかもしれない。
この人、歌舞伎好きだもんね。いろいろ手引き的なものも書いてるし。
逆にいえば、単なる時代小説のつもりで読むと、読み進むうちに飽きるというか、
辟易するかもしれない。コッテリ因果の世界ですから。
なので、知っている人は歌舞伎的世界を読む心構えをして読んで欲しいし、
歌舞伎を見たことがない人は、時代小説に、……なんですかねえ?
因果……因果……ちょっと違うけど、横溝を通俗的にしたテイストを
加えたみたいな?そのあたりの心積もりをして読んで欲しいと。
現代と江戸末期と鎌倉時代初期を描く話なので、頭を切り替えるのが少々手間でした。
2日にわたって読んだが、2日目は話を思い出すのにちょっとかかった。
現代部分は最初と最後のほんのちょっとだけ。なんだったらなくても良かったかも。
しかし読み終わってけっこう驚いたんですけど、これ新聞小説だったんですねえ。
長いとは思ってたけど、内容的にも実際的にも、まさか新聞小説だとは思わなかった。
きっちり締まったとまでは言えなかったが、新聞小説にしては
うまくコントロールされた話だったと思いますよ。
この人、わたしは決して器用な小説家だとは思っていないけど、
実は器用なのかもねえ。作品はバラエティに富んでいるし。
小林恭二の一作目としては全くおすすめしないが、面白かったです。
何冊目かにどうぞ。
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