プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

◇ セルジュ・ブランリ「レオナルド・ダ・ヴィンチ」

2022年03月26日 | ◇読んだ本の感想。
2段組でこそないけれども、翻訳ものを500ページ読むのは面倒だった。
数日に1回ペースで2週間くらいかかった。疲れた。
何しろ重いんですよね。寝っ転がって読むから首が攣りそうになっていた。


うーん。評伝として悪くはない。
が、面白かったかというと、そうでもない。特にミラノ時代以降が。
文体が少々大仰すぎて読みにくかったなー。
これは1990年出版の本だが……著者のブランリは1949年生まれ。
40歳の著作か。

うーん、訳者はもう少し読みやすくしても良かったのではないかなあ。
雰囲気的には20世紀前半くらいの文章だと感じる。大時代的。
悪訳とはいわないが、ここまでもったいぶった文章にするべきだったのだろうか。
他に訳書の数も少ないようなので、その経験でこの大著を訳したのはエライのだが。


そうですね……すごく啓蒙された部分というのはないかも。
楽しみにしていたフランス時代もさっさと終わっちゃったしね。

もう少し掘り下げて欲しかった。
資料に拠って起こったことを丁寧に並べていったのはいい仕事だが、
並べただけという気もする。
そこから読み解いたダ・ヴィンチの人物像などは全く弱かった。
立ち会って、刃を交えないまま退いたというか。

まあでも、がんばって(わたしが)読んだ。そこを良しとする。


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