プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

◇ 萬屋健司「ヴィルヘルム・ハマスホイ 静寂の詩人」

2021年07月15日 | ◇読んだ本の感想。
先日読んだ「佐藤直樹 ヴィルヘルム・ハマスホイ 沈黙の画家」
に続き、2冊目のハマスホイについての本。
こっちの方が若干大きくて、情報量が多い。
どっちか1冊買うのならこっちかな。2冊どっちも読むのならこの順番で良い。

ハマスホイ、いいと思うわ。日本人が好きになりそうな画風。
わかりやすい――特徴的なのもいいですね。
去年東京と山口で特別展があったようだけど、これから増えるんじゃないかな。
わたしも見たい。目下のところハマスホイのためにデンマークに行こうとまでは
思わないので、ぜひ地元の美術館に来てほしい。


静かですよね。寂しげで。
夫婦2人でひっそりと暮らした、という姿が見える。その部屋の空気感も。
伝わってくる。明るい光が差し込む無人の空間もいいが、
奥さんが後姿を見せる絵もいい。北欧は、建物内外の絵にいいのがありますね。
独特の静けさがある。


ハマスホイと同時代の画家の絵も取り上げてくれていて、ちょっとした説明も
してくれるのでいいですよ。なかなか見かけることのない、デンマーク美術の本。
いいと思います。おすすめ。





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