プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

<ダ・ヴィンチ・コード>

2006年06月07日 | ☆映画館で見た映画。
【まあ、こんなものだろう……。】

退屈といえば退屈……。この「うーん……」という感じは、原作とよく似ている。
もしかして「原作を忠実に写した」とはこういうことなのか!?

でも役者とロケーションの分、映画の方が好き。
役者は見てて楽しかった。おおむね皆さん。
サー・イアン・マッケランがもっと一癖ありげな感じでも良かったかも。
原作のイメージではクリストファー・リーの方が近い気がする。
シラスの役者が特異で良い!最後は可哀想だったなあ……
ジャン・レノはもう少し活躍して欲しかったが、原作でもあのくらいですね。

ファーストシーン、絵画を舐めていく画面はけっこうわくわくした。
しかしルーブルなんて、盗難防止システムは色々とありそうなのにさー……
そういうのを有効に使えば、ソニエールは逃げおおせたんじゃないか?
だって最初は全然追いつかれてないじゃん!地の利も館長の方があるんだよ!

死体をああいう状態で放置したまま、周りに警官がいなくなることは有り得ないでしょー……
ってツッコミはなしですか?皆さん早く居なくなりすぎ。
普通、殺人事件なんて、何時間も何やかんや調べるのでは。
それから、「岩窟の聖母」にしても、あそこまで近づいたら警報が鳴りそうなもんだが。

ところで今更だが、原作でも暗号は英語でしたっけ?フランス語?
英語にする意味って説明されていただろうか。どう考えても変な……

……なんか予想通りの出来だったんで、特にこれといった感想がないなあ。

あ、でも、まめに入って来たフラッシュバックがわりと好きだった。
回数が多かったわりには煩く感じず。オマケにしてはけっこう丁寧に作ってたしね。
全体的に、映像はまあまあ工夫してましたね。
丁寧に作ってたといえば、墓の人体彫刻がなかなかきれいだったなあ。美術陣ナイス。
そうそう、原作だと恋に落ちて終わるけど、それがほんとアホくさかったので、
映画くらいの別れはいいですね。エピローグは完璧に映画の勝ち。
ただ、最後の最後が納得出来ない。最後がアレなら、ロスリンのバラの下には?
てーか、簡単にどっちにも当てはまる暗号って甘すぎるんじゃないの?


わたしは原作を読んでから見たけど、これ映画だけ見て、話が分かる人ってすごい。
無理だなあ、わたしは。銀行の支配人とか、イアン・マッケランとか、行動が納得しにくい。
「へー、そうなの?」としか思えんわ。ソフィーとソニエールの関係も、すごく後に
ならないと説明されないしさ。
ノレない。それが退屈につながる。

でも、ま、役者目当てに見て、そういう意味では別に後悔はしない映画。
無理に時間をつくって見に行くと、ちょっと腹立たしいかも……


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