散歩(工学的立場)
散歩
<< 長尾真 >>
「抽象化することが学問であり、
抽象化するとその適用範囲が広がり、
学問的にも理解しやすく、
理論としての体裁をなしているように一見感じられ、
皆そちらのほうに流れ、
そちらの肩を持ちたくなるが、
実は現実を詳しく記述する能力は落ちているのである。
本質論的説明、あるいは悪い言葉でいえば第1次近似のレベルで対象を記述し、
説明するにはそれでよいかもしれないが、
工学的に具体的な個々の対象を取り扱おうとすると、
これではまったく役に立たず、
第3次近似的な世界を築かねばならないのである。
理学的立場は気楽であるが、
それでは現実に対して責任をとる工学的立場とはなれないのである。
そういった意味で、理学より工学は難しいのである。」
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この言葉から
「
新しい機械・新しい技術の背景には「人間」に対する
個人の明確な認識(工学的思想)が必要である
私は、この工学的な人間志向が、
物事の観察や把握に
アイデアと情熱をもたらしているように思います
だから・・・
」
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