超音波システム(ノウハウ)no.36
超音波条件を適正に設定することで、
キャビテーションと音響流を、
目的に合わせた状態にコントロールできます。
各種容器の設定ノウハウに関する動画です。
<<超音波システム研究所>>
超音波コンサルティング
<超音波の応用を検討するためのモデルについて>
以下のような資料を参考にして検討しています
現実の問題処理・経験の蓄積
第22 回京都賞記念ワークショップ 基礎科学部門
「統計的推論とモデリング」 赤池弘次 より抜粋
・・・・
この式は、情報量I(Q:P)が
真の分布QとモデルPの平均対数尤度の差であることを示し、
ある人が、観測値x に関する
モデルP の対数尤度logP(x)をP のQ への近さの測定値と
して繰り返し利用すれば、
その平均が情報量を定義する量に収斂することを示す。
このことは、真の分布がその人だけに固有のものであっても、
logP(x)はP の良さを判断する量として
彼にとっては合理的な選択であることを示す。
更に、真の分布が社会的にただ一つに決まるという場合には、
多くの人に繰り返し利用される場合の平均は
同じ量に素早く収斂するであろう。
これは対数尤度の間主観性(注:補足)を説明するものであり、
これが対数尤度に基づく統計的推論に一種の客観性を与える
とみなされる(2)。
この見方から、情報量I(Q:P)を、
モデルP の質を評価する規準、
すなわち情報量規準とみなすことができる。
注:補足
「相手の立場になって考えてみる」=「間主観性」
統計的推論は何らかのモデルを利用して実行される。
モデリングの仕事は
心身の働きによって遂行される知的な活動であり、
対象のイメージを心に抱くことから始まる。
このようなイメージは、
関連する客観的知識、経験的知識、
および観測データの蓄積と適切な使用がなくては得られない。
この場合には、
必ずしも数学的表現で記述されない、
あるいは計算機で取り扱えない状況での
イメージやモデルの構築を
効果的に指導する原理の展開が必要である。
筆者の見方によれば、
このような研究の素材は
現実の問題処理の経験の蓄積によってのみ獲得される
<イメージとモデルの関係>
ロダンは別の話で、これを裏付けるかのように、
時間的動きのイメージを生み出す要領として、
体の各部の刻々の形の接続によって
動きを表現することを説明している。
これを動きのモデリングの立場から見ると、
イメージ構成の基本要素が、
対象の各部の
「安定な静止状態からの逐次的変位の系列」
によって与えられることを示すものと見ることができる。
一瞬の姿をこの基本的要素の繋がりに
分解して捉えることにより、
初めて動きの解読が実現し、
動きの内容の把握と伝達が可能になる。
これは優れた芸術的活動に見られる、
高度に知的な情報処理の実態である。