吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

まだ見ぬ故郷

2008年09月03日 | 思うこと
アフガニスタンでの日本人ボランティア殺害事件は、本当に残念なことでした。

報道の中には、村人千人あまりが救出のために警察とともに犯人を追跡し、それが却って犯人をパニックに陥れてしまったのではないかという話もありました。
よほど地元の人々に慕われていたのですね。

たびたび述べていますが、こんなとき僕は冥福を祈ったりはしません。
これほどの人の魂が救われないはずはないと思っているので。
当然そうなることに対して祈る必要はないと思っているので。
それにしても悲しいことです。

外国でボランティア活動をしている人に対して、疑問を投げかける人がいます。

救いを必要としている人々は、身近にもいるのに、なぜわざわざ外国へ?
なぜ危険なのにその国へ?

もちろん、人によって理由は様々でしょうけど…。

ある種の人たちにとっては、その異国の地が故郷のように感じられるんじゃないでしょうか。

初めて会うのに懐かしい人がいます。
初めて訪れるのに懐かしい場所があります。

ずうっと遡れば、僕ら人類の出自はアフリカで、そこから様々な道のりの経て今のそれぞれの場所に居ます。
その人にとって特別な場所の記憶のかけらを持っていることがあるのかも知れません。
だから、そういう人達にとっては、ある国の困っている人を助けるというのは、世のため人のためなんてキレイ事ではなく、自分の故郷や家族をなんとかしたいという気持ちに限りなく近いのではないでしょうか。

こんな風に感じている人はきっといると思います。

僕もまたいずれ、自分の特別な場所を探して旅立つことでしょう。
まあ、子供達が巣立つまでは大人しくしてますけどね。

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2 コメント

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Unknown (しまりす)
2008-09-03 21:44:17
ひろにゃんさんの特別な場所
どこなのかな?

旅立ちの日が楽しみですね
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それを探しに (ひろなん@風琴屋)
2008-09-04 22:03:01
しまりすさん、ようこそ!

僕の特別な場所…、そう、それを探しに行くのよ!

暑い所ではないのは確実です。
南半球じゃないと思うのですが、行った事が無いのでわかりません。
たぶん、ユーラシア大陸のどこかだと思います。

とにかく健康第一ですね!
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