吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

乱戦の予感

2020年04月22日 | 思うこと

これから増える予感。

コロナ禍(うずではないよ念のため)で先の見通しが立たず不安が高まる中、色々語る人が増えてきています。

語る人たちの肩書には「元~学者」みたいなのがよくあります。
現役でなくなってしがらみから解き放たれたことで口とフットワークが軽くなっているようです。

その「元」が立派な立場であることが大事で、発言力や信用度の高さに繋がります。
しかしながら、ある種の専門分野、特に科学、研究の分野では現役でなければ情報の質を保てないことも多いのです。
ナントカ大教授(聞いたことがない大学だったり)とかも専門分野外でも語ってたりしますね。
理系の教授が芸能人の不倫について語ってもまあ罪はないと思うのだけれど、実は専門外のウイルスについて語った場合でも専門家の発言として受け止められたりするので罪は深いと思う。
専門書を10冊も読めば昨今は専門家を名乗れるらしい。

多分、これからTVやYoutube上で次々と自称専門家、元ナントカが次々と登場するでしょう。
それと、広告なんかでよく見られるパターンでこんなのも。
「皮膚科医の妻・シミは簡単にとれるよ?」的な表現。
元・ナントカならまだ本人のことだからマシだけれど、ナントカの妻じゃ何の信用材料にもならないと思うのだけれど。似たようなの結構よく見かけるよねえ。
元・ナントカ。ナントカの妻だとかで専門家的なポジション取りをしようとする人たち、増えそうだよねえ。
それは乱戦の予感。

それにしても我が日本人は「立場」に弱いねえ。

そこで次回はワタシも語ろう。

元・東邦大学付属東邦高等学校科学部SF班班長にして部長

としてな!

 


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2 コメント

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不可逆な変化 (吉倉オルガン)
2020-04-27 08:45:02
せいしょこさん、ようこそ!

公共ホール、教会ともに閉鎖中が多いので、調律などの仕事は激減です。
僕はあまり関係ないけれど。
ただ、この機会にオーバーホールなんかはあるかもしれない。

世の中は繋がっているから純粋な勝ち組というのは存在しないと思う。
多分世界は不可逆な変化に入ると思う。
結局のところ、多かれ少なかれ人間は安定を望むもので、外部からの強制が無ければ本気では動かないものなのだろう。

自分が何者で何が出来るのかをよく見直して、想像力を働かせて先へ進もうと思う。
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元・・・ (せいしょこ)
2020-04-26 02:52:16
元・東邦大学付属東邦高等学校1年G組学級委員長にして野球部唯一の補欠部員のせいしょこが来ました。
東邦大学教授(だっけ)みたいな人もテレビでよく見るね。

オルガン業界は新型コロナウイルスの影響は大丈夫なのでしょうか。
塾業界はけっこう大変です、学校は全部休んでるし。
まあ、私のような個人事業者は何とでもなるんだけど、雇われ先生は授業がないと無収入だから、長引くと多くの人材が業界から失われてしまう可能性もある。
客商売の業界は収入の問題だけでなく、人材流出の問題も同時に起こっていて、コロナ禍が去っても立て直すのは大変なんじゃないかな。
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