吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

その名は

2019年09月15日 | JAWA210

JAWA215型モペッドのこと。

入手後いろいろ検索して調べてきました。
この手のことにはインターネットは超便利です。
部品の販売業者も複数ありますし、電気配線図やオーナーズマニュアルも公開されています。
意外と旧東側の乗り物は部品や整備手引書が手に入れやすくて安かったりします。
それはつまり、モデルチェンジが少ないこと、よく壊れることを意味します。

入手時とりあえず走行可能だったけれど、本格使用を控えていたのは壊れて不動産化するのを恐れていたからです。
親愛なる不動動産、つまり動かない車保有者諸氏にはご理解いただけるでしょうが、車は動かなくなると本当に劣化が早い。
直すモチベーションも下がるし、サビるし腐るし虫は巣を作るし苔むすし。
よって何とか走行可能な状態を維持しつつ直すのが好ましいのです。

さて、部品の検索などではJAWA215はまずリストには出ません。
通常出るのは210です。
調べてみるとJAWA215は210の下位モデルでした。ほとんどは主流の210と共通なので略ってとこでしょう。
210は自動2段変速で、215は変速なしです。
実はこれは良いことで、210の遠心クラッチとギア一体簡単ワンウェイクラッチを組み合わせた変速機構は弱点なのです。

ならいっそ無い方が良い!

故障原因は少ない方がヨシ。多少の性能低下より信頼性である。
輸出用では好評だったらしく、僕がドイツで入手したのもこの215だったかも知れない。

あと点火系も弱点のようです。
この先代モデルが世界初の無接点電子点火式だったそうですが、故障率の高さでも定評があるようです。
うちのJAWAは点火系がハンガリー製の点火コイル一体型に換えられています。
これも入手出来そう、部品価格自体は安い。

うむ、ずっと使えそうだ。

では名付けるとしよう。
僕はずっと使えそうな乗り物にしか名前を付けたくないのです。基本、名前にこだわりは無いのです。
結構長く使っているカブにも名前を付けていませんし。

うーむ、チェコの女性名にしよう。
今日から君は

ルドミラさんだ!

19年前、ほぼ予備知識ナシでチェコで仕事をすることになった時(それはもう異世界転生レベルで)、助けになってくれた女性の名です。
由来はボヘミアの守護聖人ですね。

Wikipedia ボヘミアのリュドミラ

調べて驚き。今日は聖ルドミラの命日じゃん!


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2 コメント

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自動変速機構 (tachinon)
2019-09-15 18:32:26
>遠心クラッチとギア一体簡単ワンウェイクラッチを組み合わせた変速機構は弱点なのです。・・・・
 これを読んで思い当たることがありました。30年くらい前、スズキジェンマ125に乗ってました。それ以前はカブ50を2台。「片持ち」故タイヤ交換が楽だ、というのが最大の理由です。宮城県では、冬は「冬タイヤ」に交換しないと怖いのです。
 ジェンマ125の1台目は新品を割安で、それが壊れて2代目は中古を見つけて・・・このジェンマ125のミッションは、多分考え方が同じな自動3段変速だったのですね。そこが壊れて、修理困難になりました。その後、片持ちはベスパしか選択肢がないので、普通の台湾製ヤマハの125を中古で買い、いま乗っているのは、その後継機種です。
 この記事読んで、なーるほど・・と思った次第でした。
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外しやすい後輪 (吉倉オルガン)
2019-09-15 22:48:18
tachinonさん、ようこそ!

スズキジェンマ、友人が乗ってました、50ですけど。
3速自動変速でしたね。

検索したら最近250の別物が出ていますね。

スクーターのリヤサスはすべて片持ちだと思っていたのですが、両持ちも結構あるようですね。
フロントは両持ちでも片持ちでもネジ一本で車輪が外れるので、両持ちの方が何となく安心な気がします。
最近の125スクーターはアジア製で、アジア市場が対象なので、後輪は片持ちが多くなっているようです。
道路事情の悪さが理由だそうです。

カブ(古いやつ)の後輪は両持ちながらスプロケットを車体に残したまま後輪が外せる片持ちに近い外しやすさがあるのはやはり道路が悪くてパンクが多かった時代だからでしょうね。
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