吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

ん十年振りの再会

2015年05月18日 | 地域のこと

愛媛は大洲でのこと。

そこではユースホステルに宿泊したのでした。
個人コレクションの郷土資料館もやっていて、火縄銃なんかも置いてありました。
触っちゃったよ!

大州城に隣接していて、すぐ前は内堀だったところを公園にしていました。

夜は川のせせらぎ、遠くの鉄橋を渡る鉄道の音、一番気になった音はカエルの声でした。

ブモー ブモー

ウシガエルです。
食用ガエルの別名の通り、食用に輸入されたカエルが逃亡、野生化したものです。
暖かいところのカエルなので、山にはいません。
山暮らしの長くなった僕には縁遠いカエルですが、九州で過ごした子供の頃には慣れ親しんだ相手です。

朝、散歩していたら狭い水路にウシガエルを発見。
獲物を見つけた時のあの狩猟本能に火がつく感覚、アドレナリン分泌。
2メートルほどの石垣から飛び降り、ゆっくり静かに接近。完全に小5あたりに戻っていました。
ウシガエルは目と耳が発達している上、カエル族トップクラスのジャンプ力なので、広い水辺ではまず勝ち目はありません。

ステルスモードで接近するもカエルは察知、水に潜りました。しかしそこは狭い水路、手が届く範囲です。水中で落ち葉の下に潜り込んで隠れたつもりだろうが、ふふん、このオレの目は誤魔化せねえゼ。
水中で泥や葉っぱに潜って隠れてじっとしている時がウシガエル捕獲の最大のチャンスなのです。
バシュッ 捕獲! 

鼻先から足の先まで丁度30センチくらい。

うーん、久しぶり。ん十年ぶり。
ウシガエルは捕まえるとちょっと抵抗しますが、すぐだらーんとします。
ここで油断して手を緩めると全力で逃亡を図ります。
ふふん、わかってるぜ。油断はしないぜ。

ユースホステルのペアレントさんに見せてから、土手を越えた川に放したのでした。

コイツが話のネタになって盛り上がり、みなさんと親しくなったのでした。
カエル、ありがとうな。

 

この石垣をよく子供が登るそうです。うん、それは正しい。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿