吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

古い写真2

2006年05月02日 | 自分のこと
前回に続いて、古い写真から。

カシュガルのアバク・ホージャ墳です。モスクの様な建物ですが、礼拝のためのものではありません。
中は、昔の支配者一族の墓所となっています。その脇、写真の手前側は一般人のお墓です。

日本風にいうと、無縁仏とでもいうのか、いくつか壊れたお墓がありました。その一つの中をのぞくと人骨がみえました。一つの穴に二つの頭蓋骨がありました。
ウイグル族は、父と息子、母と娘を近くに葬るそうなので、親子でしょうか?それとも、夫婦でしょうか?

墓所に、影をつくるものがないからか、風景があまりに乾いていたからか、日本の墓所のような暗さは感じませんでした。

小一時間ほど…もっと長かったかも…その穴の中の頭蓋骨を見ながら、生きることと死ぬことについて思いを巡らせていました。

不思議と安らかな気持ちだったのを憶えています。

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