フラれた？

ここ数日、仕事場のアオダイショウが出てきません。

実は先日、セカンド・コンタクトをとったのです。早い話が捕まえてみたわけです。
一度捕まえたら、十分ヘビが落ち着いてから放すのです。
好感触ではあったのですが、その後、姿を見せません。

フラれたのか？

まあ、それならそれで仕方が無いですね。
自由を拘束しない以上、逃げるという選択が相手にはあるわけですから。

ことの大小に関わらず、フラれるということ、相手から拒否されることというのは、若い頃ならそれこそ死活問題でした。
試験と違って、恋愛や人間関係には理由不明なこと、努力が反映しないことが多いのです。

フラれるショックが大きいのは、その理由が不明なところにあります。
顔が好みじゃないとか、背が低いとか、勉強が出来ないとか、ビンボーだとか、明確な理由がある場合はむしろ良くて、大抵はよくわからない理由です。
「いい人なんだけど…」
とかね。

まあ、実際にフッた人自身にも何故かわからないことは多いわけです。
何となくその気になれないというのも立派な理由なんですけど、それじゃ言われた方は納得出来ません。
そこで、フラれた側はしばしば、その原因を自分で探します。
理由がわからない不安に耐えられないからです。
そうすると、答え探しは自分自身の見直しとなります。
答えをあくまで相手に尋ねるタイプもいますが、これはストーカーの一種です。
自分で自分のアラ探しをすることになってしまうこともよくあって、その場合、ほとんど自家中毒か自傷行為になってしまいます。
およそ他人から見れば信じられないような事柄を理由だと思い込むこともあります。

ま、人間同士（人間とヘビも？）、合う合わないはどうしてもありますし、それが仕事や生き方に影響することもよくあるわけです。
理由不明で嫌われて、仕事に影響が出たりとか、否定されたりとかね。
そういうことは間々あります。
人間は、自分に対して否定的な意見の方が気になるように出来ているようです。
誉め言葉よりも悪口の方が気になるものでしょ。
その辺の痛みも慣れなんですけどね。

さてさて、アオダイショウはまた出て来るでしょうか？