俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■次元俳句671「霜降や人肌の席ゆづられし」(「沖」201101)(北川英子)

2024-10-23 04:56:00 | 次元俳句

○次元俳句671・二十四節気23霜降1・北川英子03・2024-10-23(水)
○「霜降や人肌の席ゆづられし」(「沖」201101)(→北川英子03)
○季語(霜降・晩秋)(「→俳誌のサロン>歳時記>霜降」より引用)【→次元俳句-索引1索引2索引3索引4索引5忌日祈念日俳句】【→俳人一覧(いたうえぬねふへほむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:二十四節気の「霜降」。朝晩の冷え込みも厳しくなってきた。そんな時候にお尻に感じる温かさと優しさ。素直にありがたいと思う。

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■次元俳句670「午過ぎは大きな時間秋の貨車」(吉野裕之)

2024-10-13 04:56:00 | 次元俳句

○次元俳句670・午過ぎ1(時間)・吉野裕之01・2024-10-13(日)
○「午過ぎは大きな時間秋の貨車」(吉野裕之01)
○季語(秋・三秋)(「→橄欖追放(東郷雄二のウェブサイト)」より引用【→次元俳句-索引1索引2索引3索引4索引5忌日祈念日俳句】【→俳人一覧(いたうえぬねふへむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:なぜ昼過ぎが大きな時間であるのか。それはまだ過ぎていない時間だからではないのか。秋の貨車が載せている未知の時間。午前の小さな時間が上書きされる。


吉野裕之(よしのひろゆき)
○好きな一句「遠くから来た人の靴アマリリス」02
○季語(アマリリス・仲夏)(「→増殖する俳句歳時記」より引用)

【Profile】:神奈川県横浜市根岸出身。プログラムオフィサー、歌人、俳人。俳句を→今村俊三、→岸田稚魚に師事。1985年「桃滴舎」に入会(1991年終刊)、1986年「琅かん」に入会(1991年退会)。1991年→岡井省二、→岡本高明の誘いを受け「」創刊に参加。翌年第1回槐賞受賞。2001年「槐」退会。2012年プロデュースした俳句同人誌「豆句集みつまめ」が創刊される。

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■次元俳句669「洞穴を水迸る芒かな」(筏井竹の門)

2024-10-07 04:56:00 | 次元俳句

○次元俳句669・穴7(空間)・筏井竹の門01・2024-10-07(日)
○「洞穴を水迸る芒かな」(筏井竹の門01)
○季語(芒・三秋)(「→俳句の作り方」より引用)【→次元俳句-索引1索引2索引3索引4索引5忌日祈念日俳句】【→俳人一覧(いいいたうえぬねふへむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:怒濤が迸(ほとばし)る海沿いの洞穴。崖上の台地には芒の群が海風に揺れる。


筏井竹の門(いかだいたけのかど)(1871-1925)
○好きな一句「尾踏まれて礼者に鳴かぬ猫老いぬ」(『俳句三代集』1939)02
○季語(礼者・新年)(「→きごさい歳時記」より引用)

【Profile】:石川県金沢市出身。俳人、俳画家。→正岡子規の『日本』俳壇に投句。子規門で新傾向俳句の→河東碧梧桐に傾倒、句会『越友会』を立ち上げる。1906年に自身の句誌『葦附』を主宰、1908年には高岡新報(現在の北日本新聞)の選者となる。また1911年に日本画家の冨田溪仙に師事、数多くの優れた俳画も残している。

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■次元俳句668「黄泉の国国花はシロバナヒガンバナ」(『あざみ日和』2011)(河野薫)

2024-09-29 04:56:00 | 次元俳句

○次元俳句668・超次元55黄泉5・河野薫03・2024-09-29(日)
○「黄泉の国国花はシロバナヒガンバナ」(『あざみ日和』2011)(→河野薫03)
○季語(ヒガンバナ・仲秋)(「俳句界201303別冊「平成名句大鑑」」より引用)【→次元俳句-索引1索引2索引3索引4索引5忌日祈念日俳句】【→俳人一覧(いいいたうえぬねふへむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:黄泉の国に国花があるとしたら、それは間違いなく「シロバナヒガンバナ」であろう。小気味よく断定をした句。ヒガンバナ の白花種。「→四季の山野草・白花彼岸花」。彼岸の妻へ。明日一周忌。

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■次元俳句665「仲秋の闇あふれゐる小学校」(川井淵)

2024-09-09 04:56:00 | 次元俳句

○次元俳句665・仲秋1(時間)・川井淵03・2024-09-09(月)
○「仲秋の闇あふれゐる小学校」(→川井淵03)
○季語(仲秋・仲秋)(「→俳句季語一覧ナビ」より引用)【→次元俳句-索引1索引2索引3索引4索引5忌日祈念日俳句】【→俳人一覧(いいいたうえけこぬねふへむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:夜中の小学校。木造校舎は隙間だらけである。人知れずその隙間という隙間から闇が流れ落ちる。流れ落ちる外もまた闇。明朝にはそんなことも知らない子供たちの声があふれ満ちるのであろう。

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