俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■次元俳句664「雲刷きてさびしき神や迢空忌」(『和紙』1970)(林翔)

2024-09-03 04:56:00 | 次元俳句

○次元俳句664・忌日27(時間)=迢空忌・林翔06・2024-09-03(火)
○「雲刷きてさびしき神や迢空忌」(『和紙』1970)(→林翔06)
○季語(迢空忌・初秋)(「→575筆まか勢」より引用)【→次元俳句-索引1索引2索引3索引4索引5忌日祈念日俳句】【→俳人一覧(いいいたうえけこぬねふへむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:今日は釈迢空(→折口信夫おりぐちしのぶ1887-1953)の忌日。秋空は見上げているだけで淋しい。箒で刷いたように細く短い秋雲は寂しさを吹き飛ばせそうもない。

コメント

■次元俳句663「朝顔の蔓を離れて濃紫」(『椿 四季集』2008)(星野椿)

2024-08-27 04:56:00 | 次元俳句

○色彩俳句663・濃紫1・星野椿05・2024-08-27(火)
○「朝顔の蔓を離れて濃紫」(『椿 四季集』2008)(→星野椿05)
○季語(朝顔・初秋)(「現代俳句の鑑賞事典(東京堂出版)」より引用)

【鑑賞】:朝顔が一輪蔓(つる)を離れて咲いている。その離れて咲く一輪の紫が一際濃いように見える。#39254B

コメント

■次元俳句662「貴船より奥に人住む葛の花」(松尾いはほ)

2024-08-19 04:56:00 | 次元俳句

○次元俳句662・奥2(空間)・松尾いはほ03・2024-08-19(月)
○「貴船より奥に人住む葛の花」(→松尾いはほ03)
○季語(葛の花・初秋)【→次元俳句-索引1索引2索引3索引4索引5忌日祈念日俳句】【→俳人一覧(いいいたうえけこぬねふへむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:貴船は京都の奥座敷。さらにその貴船の奥に人が住んでいる。その情景に最も適した花。葛は花とともに香の芳しい花である。

コメント

■次元俳句661「白木槿言葉短く別れけり」(石井露月)

2024-08-17 04:56:00 | 次元俳句

○次元俳句661・短い3(時間)・石井露月04・2024-08-17(土)
○「白木槿言葉短く別れけり」(→石井露月04)
○季語(白木槿・初秋)【→次元俳句-索引1索引2索引3索引4索引5忌日祈念日俳句】【→俳人一覧(いいいたうえけこぬねふへむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:短い別れの言葉とは何だろうか。「じゃぁ」とは「また」とか。別れの言葉と白木槿(しろむくげ)の花との配合が美しい句。

コメント

■次元俳句659「いつの間に沖のつめたき浮輪かな」(『鳥の手紙』2018)(白石喜久子)

2024-07-28 04:56:00 | 次元俳句

○次元俳句659・沖4(空間)・白石喜久子01・2024-07-28(日)
○「いつの間に沖のつめたき浮輪かな」(『鳥の手紙』2018)(白石喜久子01)
○季語(浮輪・晩夏)(「→閑中俳句日記(別館)-関悦史-」より引用)【→次元俳句-索引1索引2索引3索引4索引5忌日祈念日俳句】【→俳人一覧(いいいたうえけこぬねのふへむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:浮輪でほんの少し浜から沖に出た。浅い岸では陽に温められていた海水であるが深くなるとあっという間に冷たさを増す。離岸流であれば怖いが。海水の深い層が冷たいこともある。→「膝下を寒流よぎる立ち泳ぎ」(透次)

白石喜久子(しらいしきくこ)
○好きな一句「青年の棲む家昏し桐の花」(『鳥の手紙』2018)02
○季語(桐の花・初夏)(引用同上)

【Profile】:1948年東京都出身名古屋市在住。「」「円座」同人。

コメント