俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■五体俳句667「台風や薬缶に頭蓋ほどの闇」(『残像』2011)(山口優夢)

2024-09-26 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句667・頭蓋2・山口優夢04・2024-09-26(木)
○「台風や薬缶に頭蓋ほどの闇」(『残像』2011)(→山口優夢04)
○季語(台風・仲秋)(「俳句201707」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたくけせそにぬねのへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:昔ながらの丸いヤカンなのだろう。頭蓋骨ほどの闇が中に納まっているのは。今日は「台風襲来の日」。統計上台風襲来の回数が多い日であることが由来とされている。

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■五体俳句666「髭剃りは生者のひびき秋彼岸」(「萬緑」)(平井さち子)

2024-09-19 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句666・髭5・平井さち子04・2024-09-19(木)
○「髭剃りは生者のひびき秋彼岸」(「萬緑」)(→平井さち子04)
○季語(秋彼岸・仲秋)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたくけせそにぬねのへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「髭剃り」は電気シェーバーかT字カミソリか。前者はジージーとうなる音。後者はゾリゾリと低い音。どちらかといえば後者を推したい。生きる者の音に似つかわしい。今日は秋の彼岸の入り。

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■五体俳句665「秋場所のまだ髷結へぬ勝名乗り」(鳥居美智子)

2024-09-08 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句665・髷1・鳥居美智子04・2024-09-08(日)
○「秋場所のまだ髷結へぬ勝名乗り」(→鳥居美智子04)
○季語(秋場所・仲秋)(「→俳誌のサロン>歳時記>秋場所」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたくけせそにぬねのはひへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:令和6年春場所の大の里がまさに掲句の力士であろう。その後の夏場所では髷(まげ)を結うことができたが大銀杏はまだ結えなかった。そして新小結として史上最速の幕内初優勝を果たした。今日は九月(秋)場所初日。

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■五体俳句664「死ぬるとき脳天枝垂れ花火かな」(村瀬誠道)

2024-09-04 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句664・脳天1・村瀬誠道01・2024-09-04(水)
○「死ぬるとき脳天枝垂れ花火かな」(村瀬誠道01)
○季語(枝垂れ花火・初秋)(「→「詩客」俳句時評-俳句時評第114回「俳人のみつけかた」廣島 佑亮より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたくけせそてとにぬねのはひへほめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:死に臨んだ時脳天に咲き乱れる垂れ花火。初秋の死に対しての極上の願望。それでは晩夏の死に対しては。脳天に垂れ懸る枝垂桜あたりか。


村瀬誠道(むらせせいどう)
○好きな一句「象よりも淋しき日なり松花粉」)02
○季語(松花粉・晩春)(「→カロ冬扇へようこそ」より引用)

【Profile】:1929年生まれ。結社「地表」同人。

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■五体俳句663「吾亦紅夕日といへど眼に痛し」(福永耕二)

2024-08-28 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句663・眼(め)14・福永耕二04・2024-08-28(水)
○「吾亦紅夕日といへど眼に痛し」(→福永耕二04)
○季語(吾亦紅・初秋)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたくけせそてとにぬねのはひへほむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「といへど」から推察される句意は。朝日よりも夕日は眼にやさしい。しかしこの夕日は眼に痛い。吾亦紅のやさしい紅を見た後であるからか。「→美しい季語の花・→金子兜太監修」の本日の花が「吾亦紅」。

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