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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■五体俳句663「吾亦紅夕日といへど眼に痛し」(福永耕二)

2024-08-28 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句663・眼(め)14・福永耕二04・2024-08-28(水)
○「吾亦紅夕日といへど眼に痛し」(→福永耕二04)
○季語(吾亦紅・初秋)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたくけせそてとにぬねのはひへほむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「といへど」から推察される句意は。朝日よりも夕日は眼にやさしい。しかしこの夕日は眼に痛い。吾亦紅のやさしい紅を見た後であるからか。「→美しい季語の花・→金子兜太監修」の本日の花が「吾亦紅」。

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■五体俳句662「湯上がりの項匂ふよ地蔵盆」(『蜃気楼』1998)(三村純也)

2024-08-24 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句662・項(うなじ)2・三村純也04・2024-08-24(土)
○「湯上がりの項匂ふよ地蔵盆」(『蜃気楼』1998)(→三村純也04)
○季語(地蔵盆・初秋)(「鑑賞日本の名句(角川学芸出版)」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたくけせそてとにぬねのはひへほむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:月遅れの地蔵盆。五体の項(うなじ)は2句目。「匂い」の意味は幅広い。嗅覚だけの意味ではなさそうだ。その意味のひとつに「いかにもそれらしい趣(おもむき)・情緒」というのがある。掲句もそういう意味ではないのか。

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■五体俳句661「暗闇の眼玉濡さず泳ぐなり」(『谷間の旗』1955)(鈴木六林男)

2024-08-14 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句661・眼玉1・鈴木六林男10・2024-08-14(水)
○「暗闇の眼玉濡さず泳ぐなり」(『谷間の旗』1955)(→鈴木六林男10)
○季語(泳ぐ・晩夏)(「名句鑑賞辞典(角川書店2000)」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたくけせそてとにぬねのはひへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:五体の「眼」は13句を数えるが「眼玉」は初。泳ぐ人は眼を堅く瞑っている。瞼裏(まなうら)には暗闇が広がる。瞼裏は濡れることはない。それが頑(かたく)なな泳ぎ方なのである。

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■五体俳句660「広島忌熱砂の上を土踏まず」(『風雪』2021)(若井新一)

2024-08-06 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句660・土踏まず3・若井新一03・2024-08-06(火)
○「広島忌熱砂の上を土踏まず」(『風雪』2021)(→若井新一03)
○季語(広島忌・初秋)(「→大井恒行の日日彼是」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたくけせそてとにぬねのはひへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:昭和20(1945)年8月6日午前8時15分。79年目の広島忌。この土踏まずは79年前の広島の熱砂を踏みしめている。

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■五体俳句659「たそがれは路次の子供の眸から来る」(北垣一柿)

2024-07-30 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句659・眸1(め)・北垣一柿01・2024-07-30(火)
○「たそがれは路次の子供の眸から来る」(北垣一柿01)
○季語(無季)(「→俳句季語一覧ナビ>眸を使用した俳句」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたくけせそてとにぬねのはひへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:今までの五体の「め」は「目」「眼」「瞳」。今回の「眸」は初出。路次の子供の眸に夕焼けの茜色が映っているのであろうか。


北垣一柿(きたがきいっし)(1909-1982)
○好きな一句「気胸針をみがき山蚊のなりこもる」02
○季語(山蚊・三夏)(「→現代俳句データベース」より引用)

【Profile】:島根県出身。→吉岡禅寺洞に師事。1932年から「天の川」の編集に従事し新興俳句運動に参加。戦後は「俳句基地」に参加、のち「鋭角」に参加。

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