APOSTROPHES アポストロフII

久しぶりにブログを再開しました。

入院

2024-04-19 05:25:00 | 日記
今朝 いつものように無意識にパンの竹かごを二つ出した。

いや、ひとつでいいんだともうひとつを引っ込めた。

早朝のこと。
しまったー、寝過ごしたーと慌てて横を見ると誰もいないベッドが隣にあった。

そっか、いないんだ。

夫は昨日から間質性疾患で外来即入院となったため、私はその急展開に追いついていない。

どんな部屋だろうか、荷物はちゃんと整理されているだろうか、足りないものはなかろうか、、と気になるが、病院はコロナ以来、面会禁止、入室禁止で身内は平日、談話室で午後1時から6時の間の30分のみという措置をとっている。
リスクを考えれば当然かもしれない。

4月の上旬から時々37度超えが週に2回ほどあり、デイサービスを休むため先方へ連絡をすると「季節の変わり目で体調を崩されてる方が多いですよ」と言われた。

そうかもしれない、食欲もあるし機嫌はいいし、しばらく様子を見ようと思った。

ちょっと空咳が出てると娘に言うと心配性の娘、往診を頼もうと早速段取りをつけ、「ファストドクター」の名の通り、30分後にはベテラン風看護士とさっき医師になったばかりのお兄さん風医師がやってきた。

肺炎が心配と言うと聴診器をつけた耳を胸につけんばかりに何箇所も当て、「変な音は聞こえません。軽い風邪でしょう」との見立をした。

診察用スマホがあるらしく、入力の仕方も女性看護士にいちいち聞きながら「はい、わかりました」「ここですね」と手袋をした指でポチッポチッと押す様子に医師の緊張がこちらまで伝わった。

今日が最初の一歩、そのうち中堅になりベテラン医師になるのでしょうね。

昨日は定期検診の日。
経緯を話すと、念のためレントゲンを取ることになり、その結果、即入院となった。

高齢者は急変するのは早く、治るのは遅い。完治までどれくらいかかるのだろう。

別れ際に「寂しくない?」と冗談めかして聞くと「寂しくないよ」と頬を緩めて言った。

ただいつもはすぐ離す手を、いつもより強く重ねたままずっと離さなかった。

週末の静かな官庁街を歩く間もバスを待つ間もいつまでも尾を引いた。

みんなはこの期間を休養に充てたらいいという。

山小屋に行こうかと思うが向こうはまだ寒い。

踏ん切りがつかないまま、1/2の日常があっという間に過ぎていきそうな予感がする。






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