TOY VOX

管理人VOX6336が昭和レトロな遊びをするだけのブログです。スマートフォンでの閲覧推奨。

冷戦 51

2022-02-06 21:37:58 |  TS系
「ニクソン訪中」のカードをきることで、アメリカは中国との関係正常化に着手した。しかし、ようやく米中の戦略思考が一致しはじめたころ、両国の協調外交はとつじょ終わりをつげることとなる。


 1974年8月、ウォーターゲート事件によってニクソン大統領が辞任。これは中国にとって理解不可能な事態だった。
 同年11月、合衆国議会はトルコに対する禁輸措置、情報機関(CIA)に対する公開捜査を可決。さらに1975年のはじめにはカンボジアに連立政権を樹立する米中共同の取り組みの阻止に動いたため、今度は逆に中国がソ連から包囲されてしまうことになる。

 かんぜんに梯子を外された状態になった中国は、さいしょ「これはアメリカの謀略なのではないか」と疑い、のちにはアメリカを「裏切りよりも悪い、無能だ」と批難した。



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冷戦 50

2022-02-06 02:45:32 |  TS系
 毛沢東は対ソ戦略について「ソ連は世界的に脅威を与えており、世界中で抵抗することが必要である」、「ソ連の野望は自らの能力を超えており、世界中でソ連を封じ込めるという政策は必ず勝利するだろう」と見解をのべた。



 また第四次中東戦争後、イラクのサダム・フセインがモスクワを訪問したことを指摘し、トルコ・イラン・パキスタンの重要性をといた。毛沢東は、「ソ連拡張主義の脅威を受けている国々は『横線』を引くべきである。すなわちアメリカ、日本、パキスタン、イラン、トルコ、欧州へと結ぶ横線である」 という「横線理論」を展開、キッシンジャーはこの方針におおむね同意した。






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冷戦 49

2022-02-06 01:46:55 |  TS系
 会談に先立って、米中関係全体から台湾問題は明確に切り離されるべきであることが確認された。

 この問題に関する中国側の提示は2点。一つ目は、北京は台湾に対する武力行使の選択肢を放棄しないということ。それは当然ながら、いつの日にか武力を行使するということである。二つ目は、少なくとも当面、中国はこの武力行使の日を先延ばしするつもりだということだった。

毛沢東「彼らは反革命分子であり、われわれと協力できるわけがない。われわれは当面、台湾なしでもやっていける。この問題は100年後に解決できればいいだろうこの世界の物事をそのように性急に捉えるべきではない」



毛沢東「そんなに大急ぎでやる必要がどこにあるのか。たかが1600万人が住む島じゃないか。あなた方との関係について、私は100年はかからないと考えている」

キッシンジャー「そうあってほしい。私はもっと早く達成すべきと思います」

毛沢東「それはあなた方が決めることだ。われわれがせかすことはない。あなた方が必要と思えば、われわれはそうする。あなた方が今できないと思うなら、われわれはそれを後日に引き延ばせる」

キッシンジャー「それは必要かどうかの問題ではありません。実行できるか否かの問題です」

毛沢東「同じことだろう(笑)」
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