ベストプレープロ野球 １０１

1968年のシーズンオフ、岸信介から朴正熙ルートをつうじて球団買収の話をもちかけられたロッテグループ創始者・重光武雄は、球団の負債12億円の半額である6億円を出資し、むこう5年間毎年１億円のスポンサー料を支払うという救済案を提示した。

1969年、新球団「ロッテ・オリオンズ」が誕生した。しかし重光はこの時点で野球のルールを知らないばかりか、球団の勝敗にもまったく興味がなかったという。オリオンズのオーナーは岸の秘書・中村長芳が兼任することとなった。

（参考文献：中川右介『プロ野球「経営」全史』）