日曜日のこと。
(ガストの配膳ロボット)
僕は競馬が終わると、散歩に出た。
6時からのBS「鎌倉殿の13人」最終回までに帰ってくるつもりだった。
途中、喫茶店でコーヒーを飲んでいたら、高校の同級生Kも来た。
お互い独身なので「飯でも食って帰るか」ということになり、ガストで飯を食べて家に帰り、2階のベランダで洗濯物を取り込んだりしていた。
(ガストの配膳ロボット)
「鎌倉殿」の録画を見終わった頃、ピンポンが鳴った。
玄関を開けると、向かいの家の娘さんが血相変えて、門から飛び込んできた。
「生きてはったん。倒れてなかったんですね。救急車を呼ぼうと思ってたんですよ。倒れてなくて本当に良かった」と一気にまくし立てた。
「生きてはったん。倒れてなかったんですね。救急車を呼ぼうと思ってたんですよ。倒れてなくて本当に良かった」と一気にまくし立てた。
僕の頭の中は「?????」で一杯になった。
何のことが分からなかった。
娘さんが言うには、父親が夕方、何度も書類を返しに来て、ピンポンを押すが、僕が出て来ない。
父親には、軽い脳梗塞で入院していたことは話していた。
そこで、再発して倒れたのではないかと心配して、救急車を呼ぼうかと相談していたらしい。
僕は散歩に出て、友達と飯を食っていたことなどを説明した。
心配してくれたことは有り難かったので、お礼に例の柿を沢山渡した。
大騒ぎした娘さん達は、安心して帰っていった。
僕は突然の台風のような騒ぎに暫く呆然としていた。