昨日の阪神・中日戦を見てて、2―0で阪神が勝ってる8回表に藤浪晋太郎投手(26)が登場すると、球場内は大いに沸いた。
僕もこの大事な場面で登板できるまでになったか、と少々感動した。
そして藤浪は自己最速160キロを5回も投げ、2三振を奪い3者凡退に抑えた。
ここ数年の藤浪は散々だった。
プロ入り3年目までは2桁勝利を挙げ順調に成長してるように見えた。
しかしその翌年から、次第に勝てなくなり、去年はとうとう未勝利。
今年は進退を懸ける年だったが、訳の分からない食事会でコロナに感染し出遅れた。
そして登板する度にノーコン病を発症。
1勝5敗、防御率5.87の成績で、矢野監督にも見放され二軍に追いやられていた。
われわれ虎吉も「もう藤浪はアカンな。どっかにトレードするしかないで」などと不要論を話していた。
そんな時、阪神内でレギュラークラスのクラスターが発生。
10人の一軍選手が登録抹消された。
その代替選手として藤浪が上がってきた。
これまで先発としては失敗しているし、岩崎など救援陣が手薄になっているので、藤浪はリリーフ陣に回された。
僕は「あんなノーコン、抑えには一番向いてないわ」と期待してなかった。
ところがどうだ!
リリーバー藤浪は2試合を無失点に抑え、「使えるで」となった。
そして昨日。
2点差の超大事な場面で160キロを連発し、見事に役目を果たした。
藤浪は「短い方がリミッターが外れる」と言っているが、ホンマにそうや。
当面、クローザーのスアレスにつなぐ8回を任されるだろう。
コロナで沈んだ藤浪がコロナで甦った。
ホンマ、人生何が起きるか分からない。