今日、朝日新聞の朝刊で面白い記事を読んだ。
「ソ連があった、あのとき」という記事(写真)で、作家の佐藤優とロシア文学者の亀山郁夫、声優のジェーニャが、ソ連の功罪を話している。
僕なりに纏めると、佐藤はソ連があった時は、先進資本主義国は国内の革命を恐れ、福祉国家の道を選んだと言う。
しかし、ソ連がなくなると革命の心配もなくなり、資本主義は福祉に考慮することなく、弱肉強食の新自由主義に突入した。
一握りの人達が莫大な富を握り、貧困が広がる「格差社会」を生み出したのだ。
「マルクス主義」が力を失った結果の世界なのだ。
僕は岸田さんが打ち出した「新しい資本主義」に注目してるが、期待外れに終わるだろうな~。
亀山は、ロシア革命時、内戦、飢餓等で100万人単位の死者を出したことを重視。
これらは社会主義の理想実現の為の犠牲だが、この"原罪"を歴代指導者は省みなかった。
しかし最後の指導者ゴルバチョフは情報公開し原罪と向き合った。
だから、武力を行使すればソ連解体を阻止できたかも知れないが、それをしなかった。
この評価は僕と同じだ。
ジェーニャは、ソ連時代は「進撃の巨人」の壁の中みたいで、外の世界を知らなかった。
だから、ある意味幸せで楽しかった。
でも8歳の時、外の世界を知り、絶対に出てやると思った。
日本にきて、ソ連の良さも分かった。
医療費、教育費は無料だったし、文化やスポーツなど教育の質も高かったと言う。
ソ連が崩壊して30年になる。
世界はこれからどうなるのだろう。
先の記事とは関係ないが、今、僕はこの本を読んでいる。
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