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人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

明日また明日

2007年10月23日 | 徒然
 シェイクスピア悲劇の代表作『マクベス』の終盤に
 「明日、明日、そしてまた明日。時は遅々として歩むが、やがては・・・」
という台詞がある。全ての望みを絶たれ、死を目前にしたマクベスが、人間の欲望の愚かさに対して叩きつける、血を吐くような独白(モノローグ=一人だけの長台詞)である。
 「人生」を、舞台上の役者に喩(たと)えた、シェイクスピア渾身(こんしん)の名台詞。舞台袖の暗闇を死に喩えて、人の一生の短さ、儚(はかな)さを、自虐的に表現している。大好きな台詞だが、頭では「その通り!」と思っても、自分の実人生とは全く違う世界、とこれまでは脇に置いてきた。

 しかし最近は、時間が出来たら身の周りを整理して、いつ何が起こっても観念できるようにせねば、と考えるようになった。“明日”はやってくるに違いないが、そこに私が存在しているとは限らない。冬に向かって気が弱くなった? いや、四季の中で冬は一番好きな季節。その大好きな冬を楽しめなくなりつつある自分が不安なのだ。明日があるさ、と浮かれていると足をすくわれる。それだけ今が幸せという事でもあるが、この頃身辺で、年下の知人が突然のように亡くなることが増えていていけない。我が母も、くも膜下出血で冬に亡くなったし・・・89歳だったが・・・アハ。

 とにかく、『熊谷ホテル物語』が終わり次第、身辺整理はやろう! 写真、書籍、着る物、家具、両親や兄の遺品などなど、スッキリ整理して新年を迎えるのだ・・・と、年末になる度思ってきたなあ。やるやると言ってやらないインターネットみたい、ハハ。

 眠れない秋の夜は、あ~でもないこ~でもないと更けてゆく・・・。

 ここで鳥からのメール ― 「遅まで起きとらんと、薬飲んで早よ寝なはれ」・・・ハン。そうだ、とりあえず12月の本番が終わるまでは、“明日”は来ると信じよう。眠れる事を祈って、おやすみなさい。
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