人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

事実と真実の間に

2021年03月02日 | 徒然
 「事実ではなく、真実を描く」のが歴史小説。
 大河ドラマでも、歴史上の人達のあり得ない出逢いや詳細な会話という虚構が、やがて事実を超えた真実を感動的に私達に伝えてくれる。

 ドイツ語で詩はDichtung(ディッヒトゥング)だが、これにはもう一つ「虚構」という意味がある、と愛読書『物理村の風景』にあった。

 そういえば谷川俊太郎の詩『二十億光年の孤独』に「万有引力とは引き合う孤独の力である」という一節がある。
 事実と虚構が相半ばして、読み終わる時 “宇宙を覆うような孤独”に触れた気がする。
 
 文学の力は言葉の力である。
 なかでも詩の最小限の言葉の凄まじい威力に、多弁な私は圧倒される。
 
 詩のように心揺さぶるものがもたらす幸福や感動が、明日へのエネルギーに繋がってゆく。
 そんな舞台を創りたいのだ。
 <実在の風景だが虚実が混ざり合っているような美しさだ>
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