全てを実りに

　暖かいとはいえ朝晩は冷える。
　そんな中でコバエたちがほんの2～3匹、台所や居間で暖をとって懸命に後足をすり合わせている。
　寝室では毎晩コオロギが一匹弱々しく泣いている。

　『真夜中にふと目が覚めて　わけもなく泣きたくなりて　ふとんかぶれる』石川啄木

　生き延びようとする姿がいとおしく、明日に命をつなげよと思う。（知らずに踏み潰すこともあったりして!!）

　今週の素敵な言葉（台湾ドラマより）
　「歳月は沈黙の農夫。時間が大地を育み、大地が自然を育む。そして自然が人を育む。
自然は残された者を決して見捨てない。経験や忘れていたことさえ、全て実りに変える。」

　　
　
　出演したアマチュア映画『時の道』を小さな会場の小さな画面で観た。
　自分の声や顔を客観的に観るのは脂汗ものだが、監督の思いが伝わる終盤に美しい感銘を受けた。
　この沢山の参加者たちの努力と奮闘の賜（たまもの）を、何とか大画面で（更に脂汗ものだが･･･）再上映したいと思っている。

　自然に任せ、全てが実りに変わる日を、夢見よう。