人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

芽生える

2024年01月16日 | 徒然
 どんど焼きの残骸が風に飛ばされて我が家にまで飛んできた。
 チラチラと雪のようだった。

 今頃になって、故人や喪中の方に「おめでとう」と賀状を出していたと知り愕然。
 亡くなった当時の事を丁寧に書いた返信を頂いて初めて気づいた私はどうしようもない。
 恐縮の至り・・・自分の粗忽さ、忘れっぽさが恨めしい。

 大昔、紙幣は米や物と交換ができなければただの紙切れだったが、その米や物資が余ると、隠そうとか施そうとか高値で売ろうとか色々考えた。
 現代では情報が溢れると、どれが真実だろうとか騙されているんじゃないかとか利用して得する方法はないかとか色々考える。

 良くも悪しくも、何かがが余ると人間には独自の思考力が芽生えるらしい。

 戦争や災害の情報が毎日溢れている。
 すると人は、恐怖、激情、憐み、愛、抑圧、別れなどを主題に物語を紡ごうとする。
 大昔には「神話」の形で、現代では小説や哲学などの形で、溢れた情報を未来へ語り継ごうとするのだ。

 何かが溢れると、怖れとともに災いを未然に防ぎたいという理性の物語が誕生する。

 芽生えた理性は人を刺激し、未来の人々への貴重な糧となる。
 
 そして、能登の凍えも震えも、忘れてはならない身近な疑似体験となる。
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