傳はればいゝでは傳はらない
何やらanother cardだのrefrigeratorだの云つてゐるが眞意が傳はらないと云ふ場面に出會したので、Please write your opinion.とでも云つて聞いて見た。すると、I would like another card so the refrigerator will continue to work when the card is taken to leave the room.だと云ふ。成程、さう云ふ風にちやんとした文章で語つて貰へれば、意味は傳はる。要は、外出する際、key cardを差込口から外す訣だが、その不在の際、冷藏庫まで電源がoffになるのではと勘違ひされてゐた訣だ。其處で、While you take the key card to go out, the refrigerator will continue to work.と答へた。
何やら、checked outがどうの、todayがどうの、this morningがどうのと話してゐる人がゐて、それで聞かれてゐる側は、連泊の申し出かと思つてゐるものゝ、どうやら相手の眞意が傳はつてゐないやうだ。さう云ふ場面に出會したので、Please write what you say.とでも云つて聞いて見た。すると、I checked out this morning but I left something in room 833.と答へて呉れた。其處で、Would you like to enter your room?と聞返すと、ニヤリと笑ひ、Yes.と云つて呉れたので、key cardを臨時に發行して渡した。
何やら、not hereだの、breakfastだの云ふので、あゝ外來かと思ひ、A person that doesn't stay cannot purchase tickets.と答へた。すると納得した樣子で引返して頂けた。
いづれのばあひも、歐米系の人々が、日本人のスタッフに片言の英語でたづねてゐる訣だが、片言の英語にしないと日本人には通じないと思ひ込んでゐるらしい。が、單語の羅列やちやんとした文になつてゐない英語で問うた處で、英語が出來ない日本人にも、英語が出來る日本人にも、意味は傳はらない。文法的に正しい英語で、ゆつくりと、分り易く英語を語れば、英語が出來る日本人には通じるし、英語が出來ない日本人でも、何とはなく意味が分るものだ。要は「書く」やうに、分り易く、ゆつくりと話す事。これは、日本語がある程度出來る外國人に對して、吾々日本人が、日本語で語り掛ける時にも、意識すべき事柄である。テキトーに傳はればいゝでは、傳はらないのである。
英語の發音が通じ難いばあひは、英語で筆談すると良い。
何やらanother cardだのrefrigeratorだの云つてゐるが眞意が傳はらないと云ふ場面に出會したので、Please write your opinion.とでも云つて聞いて見た。すると、I would like another card so the refrigerator will continue to work when the card is taken to leave the room.だと云ふ。成程、さう云ふ風にちやんとした文章で語つて貰へれば、意味は傳はる。要は、外出する際、key cardを差込口から外す訣だが、その不在の際、冷藏庫まで電源がoffになるのではと勘違ひされてゐた訣だ。其處で、While you take the key card to go out, the refrigerator will continue to work.と答へた。
何やら、checked outがどうの、todayがどうの、this morningがどうのと話してゐる人がゐて、それで聞かれてゐる側は、連泊の申し出かと思つてゐるものゝ、どうやら相手の眞意が傳はつてゐないやうだ。さう云ふ場面に出會したので、Please write what you say.とでも云つて聞いて見た。すると、I checked out this morning but I left something in room 833.と答へて呉れた。其處で、Would you like to enter your room?と聞返すと、ニヤリと笑ひ、Yes.と云つて呉れたので、key cardを臨時に發行して渡した。
何やら、not hereだの、breakfastだの云ふので、あゝ外來かと思ひ、A person that doesn't stay cannot purchase tickets.と答へた。すると納得した樣子で引返して頂けた。
いづれのばあひも、歐米系の人々が、日本人のスタッフに片言の英語でたづねてゐる訣だが、片言の英語にしないと日本人には通じないと思ひ込んでゐるらしい。が、單語の羅列やちやんとした文になつてゐない英語で問うた處で、英語が出來ない日本人にも、英語が出來る日本人にも、意味は傳はらない。文法的に正しい英語で、ゆつくりと、分り易く英語を語れば、英語が出來る日本人には通じるし、英語が出來ない日本人でも、何とはなく意味が分るものだ。要は「書く」やうに、分り易く、ゆつくりと話す事。これは、日本語がある程度出來る外國人に對して、吾々日本人が、日本語で語り掛ける時にも、意識すべき事柄である。テキトーに傳はればいゝでは、傳はらないのである。
英語の發音が通じ難いばあひは、英語で筆談すると良い。