二本足の學者を目指して

賢を見ては齊しからん事を思ふ

【對應】

2024-01-22 09:50:27 | この世を概觀する
【對應】

昨年十一月末、二泊三日で上京した際、大久保の人氣カレー店を利用しました。

晝の部を利用したいならば、朝、御店に竝んで記帳しないと行けません。その日は民放の取材もあり、朝からテレヴィ番組のスタッフが出入りしてゐました。

話は飛びますが、實際に食べたカレーと魯肉飯は慥かに美味しいし、スパイスカレーと魯肉飯と云ふ組合せを考案したのも同店だと云はれてゐます。が、カレーの激戰區である神保町を始め、東京には旨いカレー店が星の數程存在します。

その中で、大久保の御店だけが、幾度となくメディアで取り上げられ、幾度となくコンビニとのコラボ商品が開發販賣され、御店は毎日大盛況。その存在感は、他の實力店とは何やら異質なものです。

思ふにカレーが旨いのは、最早、東京では當り前。大久保の御店が凄いのは、女店主さんの對應力とそれを支へるヴァイタリティでせう。私のやうな初めての客に對しても、メディア關係者に對しても、いはゆる「神對應」を怠りません。それも無闇矢鱈にベタベタするのではなく、暫く相手を觀察して、より良いアプローチを見極める力に、彼女は長けてゐると感じました。

全く二六時中、365日、さう云ふ對應をしてゐるのではないのか、なんて私が思ふぐらゐのパフォーマンスなのです。勿論、休む時にはちやんと休まれてゐる筈ですが。私もそこ/\は世間とやらに對して對應出來さうですが、然し、彼女のやうなヴァイタリティはないですね。
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