さて、さて、
親バカ二人に溺愛されて、まるでお姫様のように育てられて来た「ハナ」のお城に、
12年間も屋外に繋がれて風雨に曝され、虐待を受け、いつもヒモジイ思いをしながらも、12年間を孤独に生きてきた野生児「ドンチ」が、母さんに連れられて突然やってきたのです。
ハナの反応には気を遣いましたが、そこの所は持ち前のおおらかさと怖いもの知らず、寛容さ、肝の太さが幸いして、何事も起こらず「ハナ・ドン」は、今はやりの適当な
ソーシャル・ディスタンスを保ちながら最初から驚くほど上手な関係を築きました。
年齢はハナ9歳、ドンチ12歳ですから、ドンチがお兄ちゃんなのですが、そこは犬社会の事、先住犬がボスの決まりのようでした。
「“お控ぇなすって! お控ぇなすって!・・・・
早速のお控ぇ ありがとうさんにござんす、」
ナンテ、ドンチ君、ハナアネキに口上のたまったのかしら・・・
姫様を敬うように、ドンチは一目おいて、野生児苦労犬の見事さを発揮して、
私達を安心させてくれました。
ドンチ!
凄いぞ! !

Hayley Westenra - Flower will Bloom (花は咲く)