加工食品の味のアンバランスを調整して整えておいしくする働きがあり、さらに保存料としての働きもあるため、貴重な添加物となっているのが「異性化糖」という物質です。
飲料水やお菓子、加工食品全般に幅広く使用されています。
「異性化糖」とは何?
・主にトウモロコシ(他には馬鈴薯あるいはサツマイモなど)のデンプンを原料とします。トウモロコシは安価な輸入もの・遺伝子組み換えをしたものを使用していることが考えられます。
・このトウモロコシのデンプンに水と液化酵素(アルファーアミラーゼ)を加え、95℃前後で分解し、液化して分子を小さく分解します。
・次に糖化酵素(グルコアミラーゼ)を加えて、ブドウ糖にまで分解します。
・さらに60℃で異性化酵素(グルコースイソメラーゼ)を加えて反応させ、精製・濃縮し、ブドウ糖果糖液糖(果糖分42%の)を作ります。
このように、デンプンを分解しブドウ糖にし、果糖に変化=異性化させることから「異性化糖」と呼ばれています。
このように、デンプンを分解しブドウ糖にし、果糖に変化=異性化させることから「異性化糖」と呼ばれています。
正式名称は「高フルクトースコーンシロップ 」です。
すごいですね。砂糖のかわりに使われます。
異性化糖の種類は?
異性化した糖分の割合によって名称が異なります。
ブドウ糖果糖液糖は、異性化した果糖の割合が50%未満のもの。
果糖ブドウ糖液糖は、異性化した果糖の割合が50%から90%未満のもの。
高果糖液糖は、異性化した果糖の割合が90%以上のもの。
高果糖液糖は、異性化した果糖の割合が90%以上のもの。
(果糖ブドウ糖液糖に10%以上の砂糖を加えたものは砂糖混合異性化液糖という。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/31/b657dee9538e47a1f4dc220f4be9622f.jpg)
スーパーで買う時に原材料を見てください。ほとんどの食品に含まれています。
元々はトウモロコシなんだから大丈夫じゃないの?というご意見の方もいらっしゃると思います。判断は人それぞれです。
ただ、精製した砂糖のことを以前に掲載していますので、そちらも参考にしてほしいと思います。
遺伝子組み換えについては、今年からさらに商品として増えてきます。いろんな問題が増えてきそうです。
人が食べる食品がどうあるべきかということを真剣に考える時期にあると思います。やがて食糧危機が来た時に、すべて化学的に作られた食品が登場するでしょう。そのための技術的な向上を今からしておくという考え方もあるでしょう。今の日本人は壮大な未来への実験に甘んじて協力しているのかもしれません。
ただし、それは人体実験でもある。(少し妄想しました。)
現時点で確実に言えるのは、甘さに特化したこのような物質は、急激に体に吸収されるので要注意です。でも自動販売機で買う飲料水、いろんな食品に含まれるので知らず知らずのうちに血糖値スパイクが起こっている可能性があります。
自然の食品がすべてにおいて完全だとも思っていません。
問題は、すべてを人任せにして、自分で考えずに食品を口にする。何かあったら製造した人の責任を追及する。という生活をそろそろやめて、自分の体は自分で管理しなくてはいけない!ということです。甘いものはカロリーが高いのだから、節制するという考えと行動があれば何も問題がないのに、たくさん食べてカロリー低いものないの?などとわがままに要求する消費者のために企業は研究して低カロリーの食品を提供しているのにすぎないのかもしれない。
参考:砂糖についてはこちら
参考:血糖値スパイクについてはこちら
イラスト:かえるworksさん