幼稚絵NJU

幼稚絵NJU(MONJU NO CHEST) ブログ

漁港の肉子ちゃん

2022-09-25 18:34:51 | レビュー
漁港の肉子ちゃんは、興行的にはよく無かったそうである。
世界で賞をとりまくるアニメ会社がまた宝石のようなアニメを制作しました
とか、コピーにつけておけば良かったのにと思うが…
(世界がというと、重い腰をあげる人がいるので)
実際に今回も「スコットランド・ラブズ・アニメーション」という映画祭で
最高賞を受賞している。他にも国内で賞をとったらしい。
これからもこの作品で賞をとるのかもしれない。
監督はドラえもんの感動作他を作ったベテランの渡辺歩
原作はベストラー作家西加奈子
脚本は、凪のお暇等を書いた大島里美
作画監督はスタジオジブリ一期生小西賢
美術監督は鉄筋コンクリート等の木村真二
なので、駄作になるわけが無いのである。
これを見た人で、或るこだわりを隠せない人以外には好評である。
(こだわりが何なのか、観れば分かります)



声優陣。豪華です。キムタクさんの娘さんがオーディションなのに
なったという事で、穿った見方をする人間達に非難されたが、結局
平凡なようで繊細な声のCocomiさん起用は合っていた。

主人公は母親と船に住んでいる。
場所設定のイメージは宮城県、震災前の漁港らしい。
肉子ちゃんは朗らかだ。
「食べて寝ておならして…の毎日が良いんだよ。」
と言い、娘から顰蹙を買う。
*実は私は苦手なタイプなのですが、ドラえもんがおばさんになった
と思えば良いです…トトロ的でもありますが…
娘キクりんは学校で女子同志のこまかい争いに巻き込まれている。しかし
いじめっこグループと出かけたり、いじめられっこを気になったりする。
いじめられっこマリアとは友達だった事もあるのだ。
もうひとり気になる同級生がいる。
暗くて、口数の少ない二宮。
しかも彼はひとりの時に急に口をとがらせたり、変顔が止まらないのである。




ある日二宮がいじめられっこまりあの事をキクりんの前で
「かわいい」
と言うとキクりんはマリアの悪口を言い出す。
大きな理由は、二宮が褒めたからであろう。
そういうよくあるような態度をキクりんは学校でするのだが
一方複雑な身の上だった。
何故キクりんこと、「喜久子」という名前になったのか
観終わって想像出来る。
肉子ちゃんは過去に水商売もしていて、男にもだらしなかったりするのだが
この世界観の視点で観ればすべてが愛おしい日常に見えてくる。
性の部分も、そうだよねという気にさせてくれる。
肉子は大人になるまで喜久子を食事の面で飢えさせることなく、
愛情も、あふれるほど与えた。
そんな幸せな日常の映画である。

↓文化庁芸術祭受賞おめでとうございます。


*舞台が宮城県というのは、西加奈子さんの旅した時のイメージであって、
この映画の美術監督の意見を確かめてみたら「具体的にここだというモデルは無い」という事でした。
訂正致します🙇‍♀️
あと、Cocomiさんについての事は、誤解やデマがあるようですね。
オーディションの事も外部の人の勘違いや当て推量のようでした。
私も惑わされていました。申し訳ありません🙇‍♀️…
コメント (2)
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「竜とそばかすの姫」そして「美女と野獣」

2022-09-25 10:50:49 | レビュー
映画の中のキャラのような独り言(私のNoteからの添付です)

「竜とそばかすの姫」を昨日観ましたが、突っ込みどころ満載でしたね…
良かったのは…歌が良かったです。

あと、ストーリーは私が思いつきそうな
一般人は名無しだと、言いたい事を無責任に言う。せっかくのバーチャルの場でもそうだという事と
あとは正義の仮面の暴力者達の目を背けたくなるような描写。
しかし後者のは、ディズニー版で1度やっているので…
そして、バーチャルの世界は夢のような世界のようで
実はちゃんと管理をされているので、あんなに竜が自分勝手だと管理会社から追い出されるだろうと思うのです。
*多くのユーザーからの恨みをかっているので、普通であったら通報される。

ディズニー(ファンタジー)のようにやるのは無理があると思いました。
ベルこと、鈴は日頃からたくさんのおばちゃん達や友達がいるのにわりと引っ込み思案ですね。
鈴が小さな時…
人助けをしたために死んでしまった母親の事がずっと許せないでいる。
「私が行くなと言うのに他人を助けるの?」と言う
そんな鈴が人助けをするのですが…
家庭内暴力に立ち入るには、鈴の力では及ばない。
あの場では親権者が1度ひるんだのかもしれないけれど、
あれでは解決できないのですよ鈴。
ゲームとは違うのだから。
あの兄弟とはあれからも連絡をとって何かアクションをして欲しいのですが…高校生なのでどこまで出きるのか。
中途半端にじゃなくて、まさに自分の母親のようにやらなくてはならない。
みんなと歌っている場合ではない。
あの後鈴達が、何もかも終わったという感じだったのでひとこと言いたかったです。
しかし、無責任な人々の描写は…
今も「竜とそばかすの姫」に対する批判が示すように

映画の中のように、変わらない。
言いたい事をみんなで言って
そして、世の中は変わらない。

あの、歌に感動してベルのファンになるというゲームは…やはり歌が良いので
ベル(鈴)というバーチャルアイドルの
MVとして見れば良いのかな。

追記:ネタバレと更にこうすれば良かったんじゃないかなというひとりの意見。


Uの世界で反則ばかりしてユーザーを傷つける竜は、現実では弟を守るために傷つく者である。Uの世界で鬱憤を晴らしているのは確かだ。
ユーザー達が怒っているのだが、ベルの目には傷ついた野獣に見える。
美女と野獣のベルのキャラになったかのような鈴なので気がつく存在だ。
ただの悪いモンスターとは思わない。
そして中の人も苦しんでいるんじゃないかと胸騒ぎをする。
現実では、竜を苦しめる存在がいた事が分かる。
(弟キャラは、良かった。しかし弟キャラは普通の人間とは感性が違うようである。長年の家庭内暴力で病気になったのか生まれつきなのか分からないが、治療が絶対に必要である。兄もそうですが)
あと、Uの世界で弟キャラを薔薇にすれば良かったのではないかなと思った。
ところで現実では、多分あのままだと
親権者は兄弟からパソコンをもう二度と出来ないようにさせて、家族で姿をくらませるはずである。
なのであの後にリアル世界でもっと素早くおばさん達が行動をしなければならない。
だとしても兄弟は施設に行くだろう。

バーチャルの世界では暴れているのに「助けて欲しい、気づいて欲しい」と思っていた兄はリアルでは盾になるだけだったので…

あの後が本当に気になってしょうがないので、
もっと後日談をちゃんとやって欲しかった。
あと、鈴は母親が人助けをして命を落としている。その事で最後に母親の事をまた考えて

「お母さん、私は私を犠牲にしても人を助けたいという気持ちになりました。お母さん、分かったよ」というひとことを入れて欲しかった。

ようするに、
私は結構真剣にこのアニメを観ていたという事なのでこのような失礼な意見をお許し願いたいです…


↓所で、ディズニーの画像です。
ディズニーも、すでに存在している物語を改ざんしているので色々問題はありますが
映像としてこちらのものから細田監督はさらにCGを使い上書きをして
映画にしているので
映像的にはこちらがオリジナリティがある。
なので「竜とそばかすの姫」のファンは、この映画も観た方が良い。


ディズニーアニメーション「美女と野獣」MovieNEX/予告編

あと、私は小さなころからこの話しの元の本を持っていて、ボロボロに
なるほど読んでいました。(今は失っている)
グリム童話とアンデルセン物語はほとんど知っている中で
好きな話しなので色々言いたくなっています…。

美女と野獣の元ネタ
ベルの家族の父親は商人です。
ある日また遠くに行く事になった。
その時に娘たちに土産ものを持って帰るので何が欲しいのか聞く。
姉達は贅沢なものをリクエストするのだが、優しいベルだけは
父親の無事を願う(昔話でよくある現象で、姉達は傲慢で妹は無欲で優しい)
しかしベルをもっとも愛する父親は何か無いかと更に尋ねると
「では花を1本」と言う。
そして父親は姉達よりお金のかからない簡素なねだりものだったはずの
薔薇を、よりよって野獣の棲む大きな屋敷の庭から
手折ってしまったのだ。野獣にとってそれは許せない事だった。
  ~略~
父親の身が危ない事をベルは知り、自分が野獣に囚われる決心をする。
そして野獣とふたりで暮らす。
野獣はさほど怖い存在では無かった。
ベルが家の事が気になり帰りたいと言うと帰らせてくれた。
しかし土産に手鏡を持たされる。
家に帰り家族との再会を喜ぶベル。しかし夜、ベルが
鏡を見るとおどろく事に野獣が哀しむ姿が写し出された。
「あの人はたったひとりで苦しんでいます」
ベルは家を出て野獣の屋敷に、ひとり向かう。
野獣は薔薇を愛するひとりぼっちの呪いをかけられた王子だった。

原本では、野獣を排除しようとする人間は一人も出てこなかったという
記憶があります。もしかすると、これも若干違うかもしれないので、
気になる方は、原本もぜひ読んで下さい。

ところで
「竜とそばかすの姫」は、シンデレラも入っているのかな?
しかしその話しも入れると長くなるので省きます。
コメント (4)
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