腸閉塞の治療に秩父へ往診しに行った。
車窓から芦ヶ久保、正丸、と駅を過ぎると昔ハイキングによく来たことを思い出す。やがて横瀬駅の手前に来ると左側に大きな武甲山が見えてきた。相変わらず石灰岩採掘現場の露天掘りの地肌が痛々しい。人の営みのために私たちは当たり前のように地面を掘って鉱物を利用する。でもそれはガイアにとっては痛々しいこと。ネイティブアメリカンは母なる大地を傷つけることを避けるため、必要以上に大地を掘ることをあえてしなかった。トウモロコシを育てるにも固い土に対して木の棒で掘れるだけの深さしか種を植える穴を掘らなかったのだという。
現代人は母なる大地という考えは持っていない。そのためなんでも利用してしまう。大地を掘り起こし鉱物資源を利用して、その恩恵として今の文明の発達があるのだけれども、それは魂の成長には繋がらないんだよね。
痛々しい武甲山…。かつての山頂は石灰岩の採掘のために標高が何十メートルも下がってしまっている・・・。
山にも命がある。感謝して採ってきた岩石を使いたい。
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