読書。
『天皇』(扶桑社)、『ご縁とお役目』(ワニブックスPLUS新書)の2冊を読んだ。いずれも矢作直樹先生(東京大学大学院教授、東大医学部附属病院 救急部集中治療部部長)の著書。
今年の8月に渋谷であった作詞家吉元由美さん主宰の「言の葉塾」に初めて行ったんですが、その時特別講師としていらした赤塚高仁さんからペリリュウ島のお話などのヤマトココロを震わせられるお話しを伺いました。その赤塚さんがFacebookで『天皇』はぜひ読んでほしい、と書かれていたので読んでみました。
矢作先生は『人は死なない』を3年間に上梓されていて、その中にシルバーバーチの霊訓の話もあって個人的に親近感を持っている方です。『天皇』も上梓されていたのは知っていましたがまだ読んではいませんでした。今回赤塚さんが強く勧めていらしたので読んでみたのです。
いろいろなことが書かれています。矢作先生は陛下の医師団のお一人だったんですね。本には天皇陛下のことだけでなく国際銀行家のことやGHQによる戦後の日本の思想工作なども書かれています。
特に私が驚いたのは第二次大戦後、GHQ民間情報教育局によるWar guilt information program(WGIP:戦争犯罪宣伝計画。「戦争についての罪悪感を日本人の心に植え付けるための宣伝計画」)があったことでした。これは日本人に「大東亜戦争は人類に対する犯罪行為であった」という贖罪意識を植え付け、日本人の矜持と自尊心を奪い、日本古来の精神文化を葬って、日本が再び米国および連合国の脅威とならないよう無力化、弱体化し米国に従うようにあることを狙ってさまざまな宣伝工作をしたというものでした。
私も第二次大戦は日本の軍国主義によるものと教え込まれ、悪いのは軍国主義者でありそれを成り立たせた旧秩序に責任をかぶせてきたのですが、そう考えたのはみなGHQによる「教育」の賜物だったということでした。
歴史は多くの視点から考慮するべきだと考えています。一回読んだだけでは咀嚼しきれませんでしたので引き続き読み直し、いまさらですが本当のことを学んでいきたいと思いました。