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最近、また往診依頼が増えている。先週は火曜日に横浜市港南区、土曜日に八王子市大塚、昨日は杉並区天沼、今日は松戸市松戸新田まで。来週は大和市南林間まで予定している。
特に今日の松戸は島村トータル・ケア・クリニックという病院への往診で、ここへは以前、別の患者さんへの往診で来たことがあった玄米菜食の病院食を出す点などユニークである。また、病室でびわの葉温灸もしていいという点も理解があって助かる。ということで今日の腹水の患者さんには生姜湿布+里芋パスタ、びわの葉温灸をした。
その際に、里芋パスタをするのにこれまでニチバンのメッシュポアテープというものを患者さんに勧めていたのだけれども、冒頭の写真の「QuickNurse防水フィルム」(東洋化学株式会社製)なるテープがとても良いことを教えて頂いた。これは防水テープなので貼ったまま入浴やシャワーもできる。そして一番肝腎のパスタの横漏れがない、ということ。この点でこれまでのテープよりもさらに里芋パスタの処置が楽になると思われます。そして、このテープはマツモトキヨシで売っているとのこと。ニチバンのメッシュポアテープがお取り寄せなのに比べて購入が全国でしやすいという点もメリットです
いま、当院のホームページを更新することができない状態なので新しいことをお知らせできなくなっているので、とりあえずこちらのブログで早目のご紹介をしておきます。願わくば里芋パスタをしている患者さんやご家族の目にこの記事が留まりますように。
ものの本には陰性の症状と陽性の症状ではパスターを替えるとありますね。
例えば肝臓がんによる腹水はお腹を触ると氷のように冷たいので陰性な腹水だから陽性のそばと塩を使ったパスターが効き、肝硬変が原因である腹水はお腹を触ると温かいので陽性な症状だから陰性な里芋パスターを使う、などと。
でも僕個人の経験では肝臓がんの患者さんのお腹は温かくて氷のように冷たいお腹には出会ったことがないんですよね・・・。だから上のように単純に陰性、陽性と分類できるのかなぁと思ってしまいます。
癌という病気には基本は体を温めることが適切だと考えます。里芋パスターはそれ自体は冷たいですがちゃんと前段階としての生姜湿布ができていればその後に里芋パスタを貼ったとしてもすぐに温かくなってくるものです。
経験ではそばパスターよりも里芋パスタの方が水をよく吸う感じがするので、里芋パスタをお勧めします。
それと、HPを見てすぐにするのではなく一度当院まで手当の仕方を学びに来てくださることをお願いします。ご本人がお越しになれなければせめてご家族の方だけでも。お手当は技術なので本を見て効果が出るお手当ができるとは限らないのです。失敗したり効果の少ないお手当では腹水はなかなか取れていかないですから。