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わたしたちの教科書 12

2007年06月29日 08時56分53秒 | わたしたちの教科書
明日香ちゃんの死は事故でした。

ともみちゃんの自殺を止めて一緒に生きようとした後の事故でした。




先週、私が来週書きますと書いたのは「明日香ちゃんがともみちゃんを救うために、自分がいじめられるようにしくんだ」と言うことです。
これは当たってましたね。
でも、事故まではわからなかったです。


胸に迫る物が一杯あって、うまく言葉にできないですけど。
明日香ちゃんが絶望感にかられて自殺をした訳じゃないのはせめてもの救いかな。
もちろん、生きててともみちゃんと一緒に手を繋いで帰って欲しかったけど。


初期の頃、加地先生は結局明日香ちゃんを救えなかったと思っていたけど、ちゃんと明日香ちゃんの心に届いたこともあるんですね。
それが救いな気がする。
珠子が言ったこともきついことだったけど、明日香ちゃんが自分が死んだら自分が悲しむっていうことに気づくとっかかりになった気がする。
結局自分を救えるのは自分だけだって言うことは、相手を突き放すことになるけれど、でも、自分の脚でしっかりと立つためには必要な言葉だよね。


だらだら書くと散漫になりそうだから、今回も人物ごとに。


ともみちゃん。

彼女が珠子に言おうとして言えなかったことは、最後の教室での出来事だったんですね。
そう簡単に言えることじゃないですよね。
罪の重さに耐えかねて自分の心から締め出そうとしたのだと思う。
周りが明日香ちゃんはいじめのせいで死んだんだって言われてる時、どんな壮絶な辛い思いとしていたんでしょうか?
明日香ちゃんは自分のためにいじめられ、自分のために死んだ(ようなも)のですから。
それと面と向き合ったから、すべてを告白した後死んだような無表情になってしまったんですよね。
ドラマは最後に一年後になったけれど、これもリアル。
1年くらい経たないと、ともちちゃんはあの廃墟には行けなかったと思う。

行かなかったら明日香ちゃんの書いた明日香ちゃん自身への手紙を見て救われることもなかったでしょうね。
救われても一生負い目は残ると思いますけど、多分、それはよい方向に、明日香ちゃんの分も生きようという方向に向かってくれると思います。

私、予告のともみちゃんと兼良のデート風景を見て、二人はすべてが終わった後、明日香ちゃんの辛さを知っている人間として仲良くなったんだと思ってた。
違うって分かった時激しく凹みました。



珠子。

この物語を動かしたのは、珠子の優しさですよね。
確かにきついことを言うけど。
でも、自分の間違ったことは責任をもって償おうとしていたし。
そして、生徒に対しては必要以上に責めなかった。
兼良に関しても明日香ちゃんをいじめた罪は罪として、それを裁こうとしなかった。
兼良が法廷に出たのは母の意志だし、それによって兼良が壊れようとした時真っ先にそれに気づいて救出に向かったのは珠子ですもんね。

珠子は自分の罪と向き合う強さがあったから、その罪を償うことができたのだと思う。


珠子がともみちゃんの証言を聞いても最後まで裁判を続けたのは、彼女なりのけじめでしょうね。
途中でやめずに、学校側に明日香ちゃんの事故に関しては非はなかったという事実を残したかったんでしょうね。
瀬里先生が珠子に話しかけた後、珠子の頭をなでるかと思いました。
珠子の部屋を出て行った時と同じように。
二人は元通りになるといいんだけどなぁ。
瀬里先生がダメかなぁ。

瀬里先生がいなくても珠子は強く生きていけると思うけど。


加地先生。

自分が明日香ちゃんを救う手助けをしたって知ってるんでしょうか?
ともみちゃんが言った明日香ちゃんの言葉を聴いてるかな?
それが、今気になりました。

車椅子になってまで教師を続けている意思や、よし。
音也が「生徒に為に死ぬ人はいるか?」という問いに加地先生は明確に答えなかったのは、車意思を強いられるほど重要な神経を傷つけられていたからですね。
頼りない先生から、雨木校長に言い含められた傀儡のような先生になり、でも、最後はきちんといじめに向き合える先生になりました。

最後の最後で「いじめはあります」と言いました。
でも、「それに立ち向かっていく」と言いました。

「わたしたちの教科書」は加地先生の成長物語でもありましたね。
このまんまで教師を続けて行って欲しいです。
加地先生だけではないですね。
職員室で激論だそうですから、他の先生もみんなですよね。



雨木副校長と息子音也。

いろいろ疑って来ましたけれど、生徒のためを思って行動してたのは変わらず同じだったんですね。
職員室での自分の命をかけて、兼良くんを救いましたし。
そして、フリースクールへ行ったのは、明日香ちゃんへの贖罪をこめて、かな?
音也に対しての気持ちも私が思ってたただの「過保護」とは違っていたようです。
音也があんな風になったのは自分のせいだという気持ちもあったとは思いますが、それだけでもないですよね。
人には言えない葛藤に中に想像以上の苦しみを持っていたのでしょうね。

音也が、いじめられっこだったのか、どうかは結局ドラマ内でははっきりしませんでしたね。
最初は苦しむお母さんのためにやったんだって気がするんです。
それから、どこかがゆがんじゃったんじゃないかと。
職員室で「冷静になってください」という台詞がものすごくその歪みをあらわしてる気がする。自分のことを完全に正義だと思っているってことですもんね。
音也はこの事件の後、どうなったのでしょう?


兼良くん。

この子も成長しすぎなくらい成長したと思う。
自分が殺されそうになっても、他人を犠牲にしたくない気持ちを言葉に出せるって普通言えることじゃないと思う。
本当は自分が助かりたいという気持ちがあったとしても、それでも、あの台詞を言葉にできたのは偉いと思う。

とりあえず、今なら兼良「くん」とくんがつけられる(笑)



このドラマから私が受け取ったこと。

責めるばっかりじゃ何もならないってこと、かな。
何かの原因を他に求めたり、自分の中の怒りを他者にぶつけたりするのは簡単だけど、それだと何にも救われない。

辛くても自分だけが自分を助けられるんだという意思を持って生きていくことが必要なのではないかと。

ドラマだし、それは現実では無理だし、現実ではそんなに簡単に人の心は変わらないし、とか、そういうのはいろいろあると思うけど。
それでも、そうやって強く生きていこうって言うメッセージを受け取ったと思います。


非常に重いテーマでしたが、考えさせられることも多く、このドラマには最初から最後までひきつけられました。
今期で一番印象に残ったドラマでした。



いろいろ書きたくて、録画見つつ台詞とかメモったんですが、それを全部書き連ねると膨大な記事になりそうです(笑


なので、このへんで。








ライアーゲームの後番組もいじめの番組のようです。
どうだろう?
あまりいじめのドラマを連発して欲しくない気持ちもあったりはします……。









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2 コメント

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良かったですねえ~。 (ルカ)
2007-06-29 22:00:42
こんばんは、ひいなさん。
最終回、ものすごく泣けました。良かったですね。
私、リアル現場にいたので、学校を扱ったドラマって見る気がしなかったんですが、ヒロがでるということで、ずっと見ていて、見られて良かったと本当に思いました。(ヒロありがと)

しかし、ひいなさんの感想というか分析というか、眼力というか、すごく感心させられます。理解力の高さってのは、いつも驚きます。

愛を感じますね。ドラマへの。

ドラマってあまり見なかった私がヒロをきっかけに見るようになって、楽しめているってこと…、ひいなさんのブログに出会えたってこと…、なんだか、日々生きることが楽しくなります

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ルカさま> (ひいな)
2007-07-02 17:17:28
こんにちは~。
お返事遅くなってすいませんでした。

最終回よかったですね~。
私もだらだら泣きました。
重いテーマのドラマって自分の生活に近いと、リアルじゃない部分も見えて見れない時ってありますよね。
このドラマは中々リアルを追求した方ではあると思いますけれど。

理解力が高いと言っていただけるのは嬉しいです♪
ドラマの評価はそれぞれの人が受け取ったものが、そのまま評価で、だからいろいろあっていいと思いますよ。
むしろ、分析とかしなくて素直に受け取った方がいいのかも(笑

今回、ヒロレビューがなくてごめんなさい。
かわいかったんですが、この最終回の後はさすがに浮かれられませんでした^^;

花ざかりレビューの後ろにでもちょこっと書きますかねー。

>ひいなさんのブログに出会えたってこと…、なんだか、日々生きることが楽しくなります

そこまでおっしゃっていただけると大テレです。
ありがとうございます♪

また次のレビューを楽しみにしててくださいねー。
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