旅愁 犬童球溪 作詞 J.P.Ordway 作曲 ① 更けゆく秋の夜 旅の空の わびしき思いに ひとり悩む 恋しやふるさと なつかし父母 夢路にたどるは 故郷の家路 更けゆく秋の夜 旅の空の わびしき思いに ひとり悩む ② 窓うつ嵐に 夢もやぶれ 遙けきかなたに 心まよう 恋しやふるさと なつかし父母 思いに浮かぶは 杜のこずえ 窓うつ嵐に 夢もやぶれ 遙けきかなたに 心まよう | 送別 李叔同 作詞 長亭外 古道邊 芳草碧蓮天 ツァンティンワイ クータオビェン ファンツァオ ピーリェンティエン 長亭の向こう 古い道のそば 草の緑は空に連なる 晚風拂柳笛聲殘 夕陽山外山 ワンフォンフー リョーティ スンツァン シーヤン サンワイサン 夕風が柳に吹き 笛の音が残り 夕日は山の向こうの山に落ちる 天之涯 地之角 知交半零落 ティエンツーヤー ティツーチャオ ツーチャオ パンリンロー 空の果て 地の果て 友の多くは去ってしまった 一斛濁酒盡余歡 今宵別夢寒 イーフー ツォチョー チンユィホワン チンシャオ ピェ モンハン 一瓶の酒 最後の喜びを尽くす 今宵は別れの夢が寂しい |
弘一法師 (1880-1942)は本名を 李叔同 と言う。 絵画、書道、音楽、劇、詩などに幅広い分野で活躍した中国の近代芸術の先駆者である。 日本に6年間留学し東京美術学校で西洋画や音楽を学び、中国初の劇団(春柳社)を結成したり、文芸雑誌の創刊など行い、西洋の五線譜を初めて中国に紹介した。 中国に帰国後、美術教員、音楽教員として芸術教育にも携わったのち、39歳の時に突然 出家 し、以後仏道修行に励み、多くの著作を残した。 |