窯を見学に行って2時間近く話しこんでいました。この窯が作られた時以来ですから、もう12、3年になりますね。ほんとに久しぶりです。今は出口さん親子が焼いていました。
森の木を切って、運搬して、少し乾燥させて、3トン近い量の木を窯に入れて、それから入り口を燃やせるように準備をする。
窯の口を一日燃やして煙の色などを見ながら蓋をするタイミングを見ます。炭が焼けてからも窯の温度が下がるまで日数がかかります。ここは火入れしてから14日ほどで窯開きするそうです。
あまり早いと窯の中が熱くて危ないのです。
2人の大人が30日掛けて2回炭焼きをして出来る量が700キロぐらい。1キロ500円で売れたとしたら35万円。
大人一人の月給を20万円として2人で、40万円。
車のガソリン代や電話代やその他の電動器具を考えたら10万円以上必要です。合計すると月50万円くらいは掛かるでしょう。
そうすると1キロ当り700円以上で売れないと採算が合わないですね。
工場生産のように流れ作業で作れば違いますが、とすると市場に出ているあの安い炭は一体何の炭でしょう? 建築廃材とか処分するためのものを流用してるのかも知れません。
この世に不必要なものは何もありませんから、使い道を考えて使うのが合理的です。考えればいくらでも考えられるでしょう。皆で知恵を出し合えば良いのです。
私のところでも、杉や竹の炭は水の浄化に、備長炭は油の浄化にそれぞれ使い分けています。
すべては手の指と一緒で、親指は親指の事しか出来ません。親指が小指の事を出来ないのです。その反対も一緒です。小指が親指の役目を果たせません。炭も一緒です。それだけに皆が叡智を絞って考えれば良いのです。
テレビのように備長炭や言うたら何でも備長炭。竹の炭や言うたら何でも竹の炭。その様なおろかな事を平気でするから、世の中が狂って来るのです。マスコミの程度の低さにはうんざりします。
森の木を切って、運搬して、少し乾燥させて、3トン近い量の木を窯に入れて、それから入り口を燃やせるように準備をする。
窯の口を一日燃やして煙の色などを見ながら蓋をするタイミングを見ます。炭が焼けてからも窯の温度が下がるまで日数がかかります。ここは火入れしてから14日ほどで窯開きするそうです。
あまり早いと窯の中が熱くて危ないのです。
2人の大人が30日掛けて2回炭焼きをして出来る量が700キロぐらい。1キロ500円で売れたとしたら35万円。
大人一人の月給を20万円として2人で、40万円。
車のガソリン代や電話代やその他の電動器具を考えたら10万円以上必要です。合計すると月50万円くらいは掛かるでしょう。
そうすると1キロ当り700円以上で売れないと採算が合わないですね。
工場生産のように流れ作業で作れば違いますが、とすると市場に出ているあの安い炭は一体何の炭でしょう? 建築廃材とか処分するためのものを流用してるのかも知れません。
この世に不必要なものは何もありませんから、使い道を考えて使うのが合理的です。考えればいくらでも考えられるでしょう。皆で知恵を出し合えば良いのです。
私のところでも、杉や竹の炭は水の浄化に、備長炭は油の浄化にそれぞれ使い分けています。
すべては手の指と一緒で、親指は親指の事しか出来ません。親指が小指の事を出来ないのです。その反対も一緒です。小指が親指の役目を果たせません。炭も一緒です。それだけに皆が叡智を絞って考えれば良いのです。
テレビのように備長炭や言うたら何でも備長炭。竹の炭や言うたら何でも竹の炭。その様なおろかな事を平気でするから、世の中が狂って来るのです。マスコミの程度の低さにはうんざりします。
炭窯見学
2004年07月05日 | 炭
久しぶりに炭窯を見学しました。この窯は、杉の木がこんなに素晴らしい炭になるのかと私に感動をくれた人が作った炭焼き窯です。 大きさは一丈です。
私がまだ建築をしているときに炭と出会い、炭の素晴らしさ、奥深さ、純粋さに魅入られて、炭を勉強し始めて滋賀県をくまなく見て廻って、炭を焼いているところがあまり無かったです。
まして間伐材の杉の木を焼くなんて、アホじゃ。炭焼き仲間からアホ扱いされるわ! 言うて誰も焼いてくれませんでした。
でもそのうちに少しずつ焼いてくれるようになったのですが、杉を焼くのは難しく、なかなかうまく焼ける人は居ませんでした。
そのとき出会ったのが、彦根の河内風穴の近くで炭を焼いていた大久保さんでした。その当時で70歳ぐらいのお年でしたが、とても元気な方で、小さなバイクで山道をものすごいスピードで走っていました。
私が求めている炭を焼いてくれる人はこの方だけでした。もう40年も炭焼きをしていてまだ炭焼きとしては中学生ぐらいだと仰ってましたね。それほど炭を焼くのは難しいんだと。
話がそれましたが、この窯の場所は、彦根インターの近くの原町の飲料水を供給してくれる森にあります。窯を据えた理由も、きれいな水を貰うためです。
炭焼きの煙が木の害虫を追い払い、森を手入れする事で山が健全な状態になる。そうすればきれいなおいしい水が流れてくる。炭にしておけばいつまでも保存が利く。このような理由からです。
私がまだ建築をしているときに炭と出会い、炭の素晴らしさ、奥深さ、純粋さに魅入られて、炭を勉強し始めて滋賀県をくまなく見て廻って、炭を焼いているところがあまり無かったです。
まして間伐材の杉の木を焼くなんて、アホじゃ。炭焼き仲間からアホ扱いされるわ! 言うて誰も焼いてくれませんでした。
でもそのうちに少しずつ焼いてくれるようになったのですが、杉を焼くのは難しく、なかなかうまく焼ける人は居ませんでした。
そのとき出会ったのが、彦根の河内風穴の近くで炭を焼いていた大久保さんでした。その当時で70歳ぐらいのお年でしたが、とても元気な方で、小さなバイクで山道をものすごいスピードで走っていました。
私が求めている炭を焼いてくれる人はこの方だけでした。もう40年も炭焼きをしていてまだ炭焼きとしては中学生ぐらいだと仰ってましたね。それほど炭を焼くのは難しいんだと。
話がそれましたが、この窯の場所は、彦根インターの近くの原町の飲料水を供給してくれる森にあります。窯を据えた理由も、きれいな水を貰うためです。
炭焼きの煙が木の害虫を追い払い、森を手入れする事で山が健全な状態になる。そうすればきれいなおいしい水が流れてくる。炭にしておけばいつまでも保存が利く。このような理由からです。