カミーユのストーリー
貯金をはたいて投資したお金を詐欺師に持ち逃げされ 落ち込み怒り狂う父親と ひどい腹痛の持病に悩まされる母親との間に カミーユは生まれました。
カミーユが歩き始める歳になっても 家庭の経済状態は変わらず 父親は彼女につらく当たり 彼女が何か壊したりすると すぐに怒りを爆発させました。
母親は身体の具合が悪いため 彼女をかばうことをしませんでした。彼女は自分が「良い子」にしたら 父親の怒りを逃げられることを学びました。彼女の性格の中に被害者ドラゴンが育っていきました。
カミーユは父親に罪悪感を感じさせる手管をたくさん知っていて 自分が笑ったり楽しんだりする姿を決して見せようとしませんでした。父親との間に親密さが育たないようにすることによって 彼に仕返しをしていたのです。
彼女が12歳の時 母親は精神を病んで数か月入院しました。彼女は自分がみんなを不幸にしていると思い 罰を受けるべきだと感じました。しかし一方では自分がそう感じるのは父親のせいだとして 自分が楽しまないことによって彼を永遠に罰することを決意しました。しかし本当はこれこそがドラゴンの仕業だったのです。
彼女はやがて結婚して三人の子供を持ちましたが 今度は出張の多い夫に次第に怒りの矛先を向けるようになりました。それを口に出す代わりに 彼女は夫と一緒にすることを何一つ楽しまないことによって 怒りをわからせようとしました。やがて夫は出張をやめセラピーを受けて感受性を磨き 子供と一緒に過ごす時間を増やしました。
一方彼女も 自分で自分を苦しめていたことを認めるようになって状況が変わり始めたのでした。
以上ですが これは世界中どこにでもあるストーリーであり 決して特殊なものではないのです。
このように幼い子供が親との間に持った感情が その子の潜在意識の中に残って信念として育っていき 大の大人の中に小さな子供の心が棲んでいるという状況を創り出すのです。しかも本人も気が付かないままにその感情に支配された行動を続けているため 世の中に各種の悲喜こもごものドラマを創り出しているのです。
自分のドラゴン・ドラマに気付いて 行動を変えていきましょう!より楽に楽しく生きられるようになります。
(続く)
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