だいぶ昔の話ですが ♬櫻という字を漢字で書けば 二階の女が気にかかる 気にかかる♬ などというというような流行歌があったのです。
性別はともかくとして 人間は魂と精神の2重構造ですから 一軒の家の中で人間が1階に住んでいるとすると 魂は2階に住んでいるようなものです。 よく人間について 2重人格というとあまりよくない意味で使われますが まさに人間はいわば良い意味での2重人格のようなものなのです。 (もっと厳密に言えば さらに肉体がありますから 3重構造です。 1階のさらに下の地下?が肉体といえるかもしれません。 潜在意識のことです。 ですが今はメインである1階と2階の話だけで良いと思います。)
そういうことで 1階の住人はふつう視野が狭くて いわば凝り固まったある特定の性格および考え方の人なのです。 (だれもそう思いたくないのですが・・・。しかもその性格は事前に決められた今回の人生だけのための限定版なのです。)
だから一般的には自分のことや他人のことに不満が多く そのためにいろいろ辛い体験を多くしています。 しかしそういったことがなぜなのか あまり気が付いてないことが多いのです。 ちゃんと正しく生きようとするためにかえって不幸を招いていることに気が付かないのです。
ところが2階の住人は全く違います。
とても視野が広いので 1階の人とは全く違ったものの見方をしています。
1階の人がなにか自分の思いと違った体験をして怒り狂って親(子供)や他人を非難し あるいは自分を責めて落ち込んでいるときでも 2階の住人は1階の人を気遣いながらいつも平静で 且つ喜びや楽しみの方を重視しながら生きています。
ところでほんとうは1階と2階の住人同志は他人ではなくて ペアなのです。 ペアで一人の人間になっているのです。
しかし1階の住人はそのことにほとんど気が付いていません。 だいいち この家が2階建てであることすら気が付いていないのです。
実は2階の人は本当の意味では1階の人の生みの親なのです。 (そしてワケがあって少しだけ離れて見守る育ての親でもあるのです。 ほんとうは離れてさえいないけど・・・)
そのため1階に居るひとは 理由もないのになぜか孤独と寂しさを感じやすいのです。
だがいつかきっと時期が来て 1階の住人であるあなたが真相に目覚め 「かーちゃーん!」と喜び叫びながら2階への階段を駆け上がるときがくるのです。 誰でもです。 例外はないのです。
(第148話終わり)
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