第二回目のUPです。今回は、ワードのコピーではなくて、新たに文章を整理しながらタイプしてみました。
前回の最後の一行からの続きです。
『陸小鳳と方玉飛が入ってきた時、さすがに皆はついつい頭を上げた。』
群れ集まっている人々の中で、まるで鉄釘の磁石のように、陸小鳳と方玉飛は、紛れも無く人々の視線を集めた。
「その自惚れた二人の若僧は誰だ?」
「銀緞子の衣装を着ている一人は、まさしくこの賭博場の主の義理の弟だ!」
賭けに興じながら、またそんな話を始める。
「あなたの言っている彼は、正しく(藍胡子)あの新しい夫人の弟だ」
「実の弟!」
「彼は(銀鷂子)と呼ばれている方玉飛なのか?」
「聞くところによると、彼は本当に有名な道楽息子で、女郎買いや、賭博をして暮らす。様々なものに精通していて、軽功もとても良いと聴いている」
「だから、多くの人は彼が花泥棒(強姦)だと言う!」
賭けをしながら、笑って言う「実際には女の方から彼に言い寄ってくるので、夜中に花泥棒をする必要はまったく無い。」
「聞くところによると、彼の姉の方玉香も有名な美人だそうだ!」
「花とも、玉とも比べ物にならないほど美しく薫り高い」一人が、目を細めながらため息をついた。
「その女はまた、美人と言う二文字でどうして形容できるかと言うくらいの、絶世の美女そのものだ!」
「方玉飛の傍らの小男は、誰なんだ?なぜ眉毛とよく似た髭を伸ばしているのか?」
「もしも、私の見当はずれでなかったら、彼は確か、あの四本眉毛の陸小鳳!」
「陸小鳳!」
陸小鳳もまた人々の中では伝奇的人物になっているような人である。
すべての人が、彼の名前を呟きながら、まっすぐに目を凝らして彼を見つめた。
ただ一人を除いて・・・・
この人間は、あろう事か女だった!
☆本日は此処まで、続きは後日を・・・・お楽しみに☆