陸小鳳も笑った。
彼は笑いながらまっすぐに、氷山に向かって歩いていった、数多くの高い連峰によじ登った事が有るにもかかわらず、今の彼はこの氷山だけに登りたいと思ってた。
それは勿論、化粧の良い香りも、更には酒の良い香りもしない。
花のように美しいこの様な女は、美しいだけでなく自らが良い香を放っている。
彼女は紛れも無くこの種の女に違いない。
陸小鳳は今、蜜蜂に成り変わり、花の香りを辿って蕊の上に飛んで行きたいと思った。
都合よく彼はまだ酔っ払っていなく、やっとの事で彼女の後ろに位置する事ができた。
氷山は振り返らなかった、細くて柔らかな美しい手は、点棒を持ち、大と小どちらに賭けるべきか考えていた。
親はすでにサイコロを振り始めている、そして「パン! 」と賭博床に壷を並べて置き、大声で「賭けるなら早くしろ! 」と一喝した。
氷山はまだ考えていた、陸小鳳は目配せをし、集まった人の頭越しに彼女の耳元で「この賭けは絶対に小だぜ!」
細い手の中の点棒は、直ちに賭けられたがそれはなんと「大」の方に賭けられた。
「開!」
つづく d(^r^)ニンマリ